出版社内容情報
田中角栄ブームの火付け役となった話題のムックが待望の文庫化！ 「数は力なり」「金脈と人脈」など角栄の人となりを知る“角栄10大伝説”、「結論を初めに言え」「生寿司よりいなり寿司」など角栄独自のポリシー満載の“20の仕事術”など、「大宰相」の人身掌握術と人生哲学をあますところなく紹介する完全保存版の1冊。文庫特別版として秘蔵写真でたどる角栄グラビア、角栄語録ベスト50などの企画も。これぞ、角栄本の決定版！
内容説明
田中角栄の人心掌握術と人生哲学を秘蔵写真、マル秘エピソード、名語録、関係者の証言から開陳する角栄本の決定版！！“コンピューター付きブルドーザー”などの異名が示す人間力。日中国交正常化、日本列島改造論など政治家としての実績。ロッキード事件での逮捕など政治家としての激動の末期。人間として、政治家として、多くの人々を魅了した「大宰相」の波瀾万丈の人生を一冊に凝縮した最強の角栄本。
目次
巻頭特別グラビア 報道写真家・山本皓一の秘蔵写真「田中角栄」知られざる素顔
第１章 田中角栄１０大伝説（尋常高等小学校卒；日本列島改造論 ほか）
第２章 田中角栄の仕事術（タイミングを逃さない；葬儀を経験して一人前 ほか）
第３章 私と田中角栄（「創政会」設立をオヤジに報告 そのとき砂防会館が揺れ動いた―渡部恒三（元衆議院議員）
料亭に呼び出され「演説」５時間！大蔵官僚から見た「角さん」の実像―相沢英之（元衆議院議員） ほか）
第４章 ベスト・オブ・角栄「語録」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
52
"コンピューター付きブルドーザー"との異名を持つ田中角栄の生き方、生き様を紹介した本。日中国交正常化、日本列島改造論など政治家としての実績、またロッキード事件での逮捕など激震の末期。人間として、政治家として、多くの人々を魅了した田中角栄の当時の姿が良くわかった。令和になった今、またこのコロナ禍、田中角栄だったら日本をどの様な状況に導いているんだろう？ ☆☆☆★★2021/04/05
skunk_c
18
うっかり読んでいる本を忘れて出たのでコンビニで購入。最近再評価の声が上がっている政治家について、軽いタッチで書かれた評伝＋証言集＋語録。最後の語録の字の巨大さは、さすが宝島だと妙に関心。内容は批判色が極めて薄く、「不世出の政治家」といった扱いだが、例えば『日本列島改造論』から第二次全国総合開発計画への流れで、無残な結果に終わった地域があることを考えると、功罪相半ばじゃないのだろうかと思った。いろいろな人の証言集が一番面白かった。特に自民党内の派閥争いが絡んでいる部分、あの「多様性」が失われた今は恐ろしい。2016/10/14
ROCKDOWN
9
ロッキード事件の影響で黒いイメージが付いてしまってますが、昭和型のリーダーと言えばこの人だと思います。特に伝説の蔵相就任演説 「できることはやる。できないことはやらない。しかし、すべての責任はこのワシが背負う。以上！」 痺れますね。 今のコロナ対応で迷走する政府の要にこの人がいたらどんな采配を振るったのでしょうね。2020/06/29
Toshi@読書垢
8
なぜか急に読みたくなって田中角栄関係３冊目。 今の時代は引っ張るタイプの政治家よりも、調整型の政治家が必要だから、田中角栄は現代では求められないかもと思っていたが、そんなこともないかも。誰に対しても平等で、国民の生活のためにを考えている人が政治を行う時代に生きてみたかった。2019/12/19
せっかちーぬ
7
総理大臣というか、国の親父さんだな。人間臭いところがいい。特に雪国出身の人には優しいお父さんといった印象。出る杭は打たれることをよく知っている人。叩かれるのは、仕事をしている証拠と。分かりましたっ！叩かれること覚悟でやってみます。2018/03/10
