出版社内容情報
第4回ネット小説大賞受賞作!タクミは途方に暮れていた。電車で眠っていたはずが、気づくと蒸気機関車に乗って、ヨーロッパのような田園風景の中を走っている。そして、隣の妻は、猫耳の少女になっていた。終着駅の駅長によると、タクミと妻は、異世界が交わる現象「時線の転轍」に巻き込まれたらしい。そして二人は、駅長の計らいで、その終着駅で喫茶店「ツバメ」を営むことになったのであった。駅を乗り過ごしてしまった少女。毎週一回、決まって駅を訪れる老人。世界を飛び回る目利きの女実業家。駅には毎日、いろんな出会いがやってくる。人と食べ物、そして思い出が出会う、ちょっと不思議な物語。
内容説明
異世界に転移した青年・タクミが、駅舎に開いた喫茶店『ツバメ』。珈琲の香りが漂う駅には、今日も新しい出会いがやってくる。「小説家になろう」発、第4回ネット小説大賞受賞作!
著者等紹介
Swind[SWIND]
名古屋生まれの名古屋育ち。『異世界駅舎の喫茶店』にて第4回ネット小説大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうこ
47
なんとなく本屋さんで手に取った本。これ系好きなんです(笑)ただ、この世界に来てからの主人公の適応能力がすごすぎ(異世界に来たのにすんなり納得した事w)でちょっとはじめは置いてけぼりにされたけど...読んでるうちに気にならなくなった。サンドイッチ食べたいなぁ。2016/10/11
ゆう
39
電車に乗っていて目覚めるとそこは異世界だった。元の世界の知識を駆使して喫茶店を営むタクミと猫耳少女ニャーチの食べ物語。いきなり違う世界に行ったのにタクミの落ち着きがすごい。これも人のいい駅長さんのおかげかしら。それにしてもどれも美味しそう。小麦粉が無いという制限の中これだけ色々なメニューが出来るのか。すごい。小麦粉がある世界でもそんなにレパートリーないよ、私。。シロノ○ールは食べれない世界なのは残念だ。2017/08/06
バトルランナ-
22
スウィンドさんにもし、会ったらぜひ聞きたいのはニャーチが自分の名前を知ることになる話があった気がするんだよね。後、どうやって終わらせるつもりなのかな。タイムスリップものに近いものがあってもしタイムスリップしたらですね、何の仕事をするの問題。これは食べ物に走るという手があったのかっていう感じもするんですよね。なんかタイムスリップもの好きとしては結構受け入れやすいなという感じですね。駅長は時線の転轍っていうのはなんで知ってんのかな。時線の転轍でこっちの世界にきしちゃう人っていうのは結構いるのかな。2017/10/23
陸抗
20
新婚旅行の帰りに、異世界に飛ばされてしまったタクミ。隣に居たはずの妻は猫耳の少女になっていて、それでも今出来ることをやろうと駅舎の休憩所で喫茶店を始めることに。全体に流れるほっこりとした空気と、美味しそうな料理の描写に癒されつつお腹が空くという。小麦が簡単に手に入らない世界なので、代用品でどうアレンジするかを見るのも楽しかった。ただ、タクミがこの世界に来た理由や、元の世界に戻れるのか等、まだ不明な部分も多かったので、次に期待したい。2019/01/31
azu
13
ラノベっぽい文体に苦しめられて読み進めるのが大変でしたが読み終わってみれば、ほっこりあったかな物語でした。小中学生にオススメしたくなるような異世界スリップモノ。特に、食にスポットをあてたのが良かった!主人公の異世界への適応能力が凄まじかったり新妻が猫耳少女になっても悲観しないなど、細かいところは置いといて。喫茶店「ツバメ」を舞台に心温まるエピソード満載の1冊でした。メニューを想像しただけでお腹が空いちゃいそうでした。2018/01/09