夏目漱石100の言葉―こころがふと軽くなる大文豪の人生訓

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800256089
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0011

内容説明

西洋化が進む激動の時代、文明開化の波に浮かれ、日本人は大切なものを失ってしまった。「文明はあらゆる限りの手段をつくして、この個性を踏みつけようとする」人間関係が希薄になり、誰もが孤独を抱える現代に、近代日本の問題を悩み抜いた文豪・夏目漱石の言葉が響く。

目次

第1章 悩む(人間の寿命;人間の目的 ほか)
第2章 励ます(進むべき道;人に教えること ほか)
第3章 見通す(誠実であること;浪漫派的現実と自然主義的現実 ほか)
第4章 生きる(粋なファッション;偏愛的美食家 ほか)

著者等紹介

矢島裕紀彦[ヤジマユキヒコ]
1957年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。出版社勤務を経て、ノンフィクション作家となる。文学、スポーツをはじめとするさまざまなジャンルの人間の足跡を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かわうそ

29
★★★★☆どんな夏目漱石の本よりもこっちを読んだほうが夏目漱石の生き様が分かる 言葉を少し紹介したい 「君は自分だけが一人ぼっちだと思うかもしれないが、僕も一人ぼっちですよ。一人ぼっちは崇高なものです」人間は誰しも孤独の時間を必要としている 「役人は人民の召使いである。用事を弁じさせるために、ある権限を委託した代理人のようなものだ。ところが委任された権力を笠に着て毎日事務を処理していると、これは自分が所有している権力で、人民などはこれについて喙を容るる理由がないものだなどと狂ってる」官僚制への警句だろう2016/07/25

犬こ

22
漱石が寺田寅彦や、芥川龍之介など文人に宛てた手紙からの引用も多く含まれており、あまり目に触れることの無い文章に、染み入りました。文学のみではなく、大局で世の中を見たり、世を良くする言葉もよく考えられており、政治家の才能もあったのではと感じられました。2017/06/18

shinano

22
106頁の芥川の写真がとてもとてもいいなあ★  いい顔だよ。 優しげで。 好感もてる。  漱石山房へ久米とこういう顔して行っていたんだろうなあ。   また100年ののち、「夏目漱石200の言葉」が出版されるでしょうね★  先生の著作や講演、書簡、口述からは、いくらでも選ぶ対象があるから。  おやすみ漱石先生★★ありがとうございました 2016/12/09

むらさき文鳥

5
膨大な著書や手紙の中からどのコトバを取り出すか・・・監修者の趣味、精神性が見えますね。文章に添えられた写真、初版本の挿絵が楽しかった。この中で気になるコトバを選ぶなら10代だと『自分に誠実でないものは、けっして他人に誠実であり得ない』20代なら『悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか』50を過ぎた今は『何の理屈も要らぬ、ただ生きたいから生きねばならぬのである。すべての人は生きねばならぬ』かな。ただ、食べることのみ考えて。2016/08/22

カンジ

5
「どうせ自分一人の世の中じゃなし、そう自分の思うように人はならないさ。」ほんとにそうだな〜。自分の思うようにしようと思うから、余計なストレスが溜まるのだ。どうせ自分一人の世の中じゃないと最初から思いやっておけば、それほど嫌な気持ちにならないのかもしれない。いやきっとそうだ。座右の銘はこれだ!2016/08/13

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