内容説明
西洋化が進む激動の時代、文明開化の波に浮かれ、日本人は大切なものを失ってしまった。「文明はあらゆる限りの手段をつくして、この個性を踏みつけようとする」人間関係が希薄になり、誰もが孤独を抱える現代に、近代日本の問題を悩み抜いた文豪・夏目漱石の言葉が響く。
目次
第1章 悩む(人間の寿命;人間の目的 ほか)
第2章 励ます(進むべき道;人に教えること ほか)
第3章 見通す(誠実であること;浪漫派的現実と自然主義的現実 ほか)
第4章 生きる(粋なファッション;偏愛的美食家 ほか)
著者等紹介
矢島裕紀彦[ヤジマユキヒコ]
1957年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。出版社勤務を経て、ノンフィクション作家となる。文学、スポーツをはじめとするさまざまなジャンルの人間の足跡を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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