出版社内容情報
安倍首相が進める「戦後レジームからの脱却」が、実は祖父である岸信介の“見果てぬ夢の実現”であるように、世襲政治家は、その一家や閨閥から強い影響を受けて動いています。本書は歴代総理を輩出した一家を中心に、家系図を用いながらそのルーツとひろがり、政界における実績、考え方の成り立ちを分析。知られざる日本政治の内実を明らかにします。
内容説明
麻生家／佐藤家／安倍家／鳩山家／岸家／福田家／小泉家／中曽根家／橋本家…ほか。祖先の思想を受け継いだ世襲政治家たち。
目次
第１章 岸・佐藤・安倍家と吉田松陰の特別な関係
第２章 総理への近道は、代議士の子に生まれて父が早く死ぬこと
第３章 戦後の総理たちの内幕
第４章 総理をまだ出せない政界七名家
第５章 ４７都道府県を代表する政界名門一族
第６章 戦前の総理たちと戦争責任
第７章 世界の二世政治家たちの事情
著者等紹介
八幡和郎［ヤワタカズオ］
１９５１年、滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部を卒業後、フランス国立行政学院（ＥＮＡ）に留学。国土庁長官官房参事官、通商産業省大臣官房情報管理課長などを経て、評論家・コメンテーターに。現在、徳島文理大学大学院教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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rokoroko
14
少し古い本。私の若い頃松下政経塾ができて私も要項取り寄せたりした。そろそろ出身者が活躍するようになった。（それでも世襲議員は多い）昔から名門一族が政治動かしてきた。今でもそれが続くのは変化を嫌う国民なのかしらん。いまが良い不満持ってないって悪い事なのか「変化させましょう！」と言う野党にも世襲議員がいる可笑しさ。面白いね2021/10/30
kabeo
2
ありそうであまりない切り口の政治家論だったので買ってみました。世襲政治家が多いのは理解していましたが、最近の総理大臣が安倍（岸信介の孫）、麻生（吉田茂の孫）、鳩山（鳩山一郎の孫）と歴代総理の孫の世代になっていることを再認識しました。こうしてみると現代の日本の政治はいくつかの政治ファミリーで動かされているのだと実感します。著者の人物評が一刀両断で痛快。一般的な評価と違う部分も参考になります。2016/06/08
g-teton
0
ばかばかしいことに、幕府でも柳生家のような剣術、林家のような儒学者も世襲でしたが、いってみれば、オリンピック選手や東京大学長を世襲するようなものでした。優れた才能など最初から期待されないわけです。歌舞伎役者が世襲であることは誰でも修業すれば可能になる程度の才能しかいらないことを意味します。オペラ歌手が世襲できるはずがないのですから、しょせんはレベルの低い第二芸術でしかありえません。政治もそうで、世襲議員が多ければ政治家には高い知力も知識も必要なくなってしまうのです。2015/11/30
