内容説明
心臓移植の代替手術“バチスタ”手術専門の天才外科チームで原因不明の連続術中死が発生。不定愁訴外来の田口医師は、病院長に命じられて内部調査を始めた。そこへ厚生労働省の変人役人・白鳥圭輔がやってきて…。『このミステリーがすごい!』大賞を受賞したのち「SUGOI JAPAN Award 2015」の国民投票で、過去10年間のエンタメ小説の中からベストテンにも選出された傑作医療ミステリー。
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年、千葉県生まれ。医学博士。外科医、病理医を経て、現在は独立行政法人放射線医学総合研究所・重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長。2006年、『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)で第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこみん
90
ブラックペアン3部作は読んでいたけど、こちらは未読で、いつかはと思いながらやっと。やはり面白い。不定愁訴外来の田口医師、厚生労働省の変人役人の白鳥コンビの人気の由縁が分かりました。天才外科医桐生と鳴海の信頼関係。又、お馴染みの登場人物もいて、これからも少しずつこのシリーズを追いかけていきたい。2020/06/17
のぶのぶ
39
再読のため、新装版を購入。上下巻で読んだ時とは印象がだいぶ違う。医療、医大の現場における闇は、我が職場にも通じる。職場の柔軟性が失われて、どんな影響があるのかとの予言は、今の職場の状況にも繋がっている。氷室の闇も生まれてしまう元凶なのかもしれない。パッシブ・フェーズ、アクティブ・フェーズは、仕事でも意識していくといいのかも。さすがに相手をわざと怒らせて引き出すことはできないが、、。今回、再読をした目的は、この2つのアプローチが知りたくて読みました。前回とは、だいぶ印象が違うので、改稿されている?2018/07/16
禅
28
一旦心臓を止めて行うバチスタ手術。心臓が再鼓動せず。手術は完璧だったのに何故?田口・白鳥コンビが真相を解明して行く。相手の本性を引き出す白鳥の巧みな話術と田口のツッコミが面白い。2024/12/29
しーふぉ
26
アクティブフェーズ、パッシブフェーズもっとよく知りたい。 風景描写など一切なくしスピード感を出している。エンターテイメントとして読みやすく成功しているが、軽すぎて読んだ後の余韻がないのが残念。2017/05/06
Yobata
26
上下巻既読だけど懐かしくて手に取ってみたw再読。バチスタシリーズ,桜宮サーガの出発点。上下巻の時は1冊が薄い印象だったけど、纏めると結構厚いなw田口白鳥コンビの心臓移植のバチスタチーム連続術中死の調査。愚痴外来の田口先生はそういえば最初は初対面の相手に名前の由来とイメージした動物書いてたねwここからAiにまつわる桜宮を舞台にした医療の戦いが始まり…田口先生が高階委員長にこき使われ始めるのかと懐かしく感慨深い。火喰い鳥の白鳥は最初から放火しまくってるなw2015/10/13