出版社内容情報
数多ある仏教の宗派。
その教えはさまざまだが、仏教の開祖・ブッダが唱えた教えは、他人に救いを求め
るのではなく、
ただ己に向き合い、鍛錬することに活路を見出すというものだった。
100の言葉と、仏教の本場インドやスリランカ、タイなどの仏像・仏画の写真とと
もに、
ブッダの本当の教えをわかりやすく解説。
家庭や職場、学校において日々、自分と周囲との関係に悩める現代日本人へ贈る珠
玉の名言集。
訳・監修はNHK『100分de名著』でお馴染みの仏教研究の第一人者・佐々木閑氏。
内容説明
日本を含め世界中で信仰される仏教を創始したブッダ。「泣き悲しんでばかりいても、心の安らぎは得られない」「自分を救えるのは、自分自身である。他の誰が救ってくれようか」ブッダ本来の教えを伝える原始仏典に残る自己を鍛え、見つめ直すための説法の数々。
目次
第1章 自己を鍛える
第2章 心への配慮
第3章 執着と煩悩
第4章 生死を見つめる
第5章 幸福とは何か
第6章 真理の道へ
著者等紹介
佐々木閑[ササキシズカ]
1956年、福井県生まれ。京都大学工学部工業化学科、および同大学文学部哲学科仏教学専攻卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。米国カリフォルニア大学バークレー校留学を経て、花園大学文学部仏教学科教授。文学博士。専門は、仏教哲学、古代インド仏教学、仏教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベランダ
8
仏教は他者に勝つための宗教ではなく、心の平安のための道。それは自己反省に基づく内部努力によってしか実現できない。□(諸行無常)全てのものは因果関係でつくりだされていて、すべてはうつろい、変わり続けるもの。□実は自分すらも無い。□生まれを問うな、行いを問え。□いやしい家柄の者でも心堅固で恥を知る聖人となれば高貴な人である。□煩悩を消して心を堅固(けんご)にしていこう。□煩悩はむさぼりと怠惰のもとで、苦悩を生む。親玉は無明。□無明とはものごとを自分に都合よくねじ曲げる無知な様。□犀の角の如く、ただ独り歩め。 2021/12/09
しゅうごろう
3
読んでもうた。3回目完了。前回読み終えたのは2月だから約4ヶ月かかってもうた。毎日1つずつ読んでいって新たな発見も多かった。(単に忘れているということもあるが) 明日から4回目に突入。またお言葉を噛み締めていきたいと思う今日このごろ。2017/06/02
高渕太朗
3
スッタニパータやダンマパダから抜粋した内容で仏教の知識に明るく無いものにも分かりやすく書いてある。文章量は少なく、内容的に深く掘り下げたものではないため、普段から宗教書や哲学書などを読んでいる者には少し物足りないと思えるかもしれないが、一般的な日常生活の中でも比較的役立ち、また理解しやすいであろうものをトピック的に各経典の中から抜粋してあるので仏教初心者の入門書としては良い。玄人達には記憶の補助を担うガイドブックとしてオススメする。
robauma
2
図書館祭りで頂いた本。ありがたや。 お釈迦様は大昔にこんなにも深く深く心に潜ったという事が信じられない。しかも1人で。 「自分を救えるのは、自分自身である。 他の誰が救ってくれようか。 自分を正しく制御して初めて、人は得難い救済者を手に入れるのだ」2020/02/20
しゅうごろう
2
手塚治の「ブッダ」を読んですっかりブッダの虜になったのちに読んだ本。毎日1つずつよんで、終了したのは2回目。 毎回新しいことに気づかされる。明日から3回目に突入し、新たな発見に期待する今日のこの頃。2017/02/03