内容説明
勇者リサがこの世界に召喚されて、早一年。正義の象徴として、八面六臂の大活躍を続けていたが、彼女には深い深い悩みがあった。魔王を見つけ倒さねば、元の世界に戻れないこと、そしてこの世界には味噌や醤油がないこと…。ある日、彼女はひとつの噂を耳にする。とある街の近くに突如出現した謎の迷宮。その最深部に、この世のものとは思えないほど美味しい料理を出す不思議なレストランがあると。さっそく噂の迷宮へ向かう勇者リサ。彼女がそこで見つけたモノとは…!?飯テロ必至!な新感覚料理ファンタジー、開店です!
目次
開店編
番外編
勇者編
勇者と魔王と元魔王編
書き下ろし短編
著者等紹介
悠戯[ユウギ]
1984年、東京都生まれ。『迷宮レストラン―ダンジョン最深部でお待ちしております』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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瀧ながれ
22
迷宮の最深部で、魔王が商う絶品レストラン、というので、また連作短編のかたちで料理がおいしくて感激する系だろうと思ったら、この魔王、魔界でしっかり自給自足できれば魔物も人間の街を襲って退治されなくてすむ、というたいへん建設的な思考の主であった。しかもそうして魔王がレストラン経営に夢中なので、魔王討伐のために自動的に召喚された勇者が目的を達成できなくて帰還できない悲劇が…。ちょっと妙な異世界ファンタジーでした。かわいそうなので、勇者はもといた所に帰したげてください。2015/09/23
サキイカスルメ
8
表紙のロールケーキゴーレムが可愛すぎて。迷宮の最下層でレストランをオープンした魔王と元魔王、魔王を倒すために召喚されてしまった女子高生勇者のお話。ほのぼのでしたね。明確な主人公はいなく、レストラン主体でそこに訪れる人達と魔王達の話ですかね。魔界を人間界より豊かで平和にしてしまう魔王の支配が凄い。そして趣味を楽しむために、人間界でレストランをオープンしてみるという適当さ(笑)アリスと魔王の始まりの話が好きでした。アリスが可愛いです。ただ、勇者の話よりレストランメインの話をもっと読みたかったかなぁ。2015/09/16
外道皇帝
7
最初の1/3くらいはよくある異世界レストランものだったけど、残りは一応オリジナリティある展開。しかし、後半になると料理があんまり出てこなくて残念。勇者と魔王という対立のなかでバトルが無いなら何を売りにするのかはっきりしないのが難点か。2015/10/28
Swind/神凪唐州@名古屋めしの人(作家兼名古屋めし専門料理研究家)
3
店頭で見かけて購入し、新幹線移動中にあっという間に読了。お昼寝タイムが削れてしまいました(笑) オムニバス的な感覚で読ませていただきました。魔王、それでいいのか?そして勇者、それでいいのか?(笑) 食事絡みのシーンがもう少し増えるとうれしいかなーと思うのは食いしん坊の証拠ですね(ぁ2015/09/07
絵具巻
1
図書館2022/03/17