内容説明
京都・清水寺の近くにある「華伊菜講」は、縁結びに関連したものを専門に扱う雑貨店。客からの相談も受けているそこは、悩める恋愛を解決してくれるお店とひそかに評判になっており、恋愛に迷う人たちで繁盛していた。その雑貨店に勤め始めた鈴木真理は、店主の川本類のムチャぶりに振り回されながらも、客の相談事の解決に努めていたが、じつは自分は一度も恋愛をしたことがなかった―。心温まる連作短編ハートフルミステリー。
著者等紹介
宇木聡史[ウキサトシ]
1983年、大阪府生まれ。関西大学卒業。現在は専門紙の記者としても活動している。『ルームシェア・ストーリー』で第5回日本ラブストーリー大賞の大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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柊文庫本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リコリス
27
京都にある縁結び関連の商品ばかりを集めたお店、そこでは恋の悩みも解決してくれる。設定や店主川上類の不思議な雰囲気と店員真里がお客さんを色で例えるのとかはとても好みでそれぞれの話も面白いんだけど最後あたりこの2人の過去の話からちょっと方向性がちがうかなぁと思ってしまった。続編があるのかな?明るい方へ話が進んで欲しいなあ。2016/01/31
よっしー
11
タイトルが気になり、読んでみました。掴み所のない店主とそこで働く女の人が、悩める恋愛相談を解決へ導く短編集。かと思っていましたが、お話は繋がっていたもよう。6章でどこかホッとするラストかと思っていたのに、その後の終章で思わぬ事実が発覚し…後味が悪くなりました。その手前までは良かっただけに残念な結果です…。2017/01/07
紅羽
10
日常系ミステリ。リストラで職を失った主人公が出会ったのは縁結び専門の雑貨店「華伊菜講」。「恋叶う」のアナグラムらしい。そこで店主の類と依頼人の恋愛トラブルや悩みを解決する事に…。ですがそれが必ずしも依頼人の幸せに繋がる結末にならない事もあり、ちょっとモヤモヤが残ります。全体的に説明不足な印象を覚えましたが、六章に繋ぐ伏線だったんですね。しかし終章の結末はどうもスッキリしない。類は結局何者だったんでしょう。物語が始まっているようで始まってないような…不思議な心地です。2017/04/08
りんりん
10
主人公に共感できないというか、設定に違和感を感じるなと思っていたら、そういう展開だったのかという感じ。ちょっとちぐはぐな感じがするので、もう少し伏線の張り方に工夫がほしいかな。2016/02/16
チェス
6
ちょっと捻りが効いたお話し。最初のエピソード、切なくてよかった。2022/05/06