内容説明
森衣恭一は、頑固で偏屈な性格から近所からは一歩引かれ、家に来るのは、生前、妻が可愛がっていた野良猫のミイと役所の青年ぐらい。森衣はミイを追い払おうとするが、気づくとミイは妻の仏壇の前に座っている。しかしある日、ミイが突然来なくなった。森衣はミイのことが気になり、探し始める。やがて他にもミイを探す人たちがいることを知り、彼らとの交流を通し、森衣の心に変化が訪れ―。
著者等紹介
小林弘利[コバヤシヒロトシ]
1960年生まれ。高校生の頃から自主映画の製作をはじめ、学生時代の手塚眞、犬童一心らに脚本を提供する。1984年、『星空のむこうの国』で小説家としてデビュー。以降、小説家、脚本家として多くの作品を手がける
村上桃子[ムラカミモモコ]
小説家、脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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