宝島社文庫
先生と迷い猫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800244338
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

森衣恭一は、頑固で偏屈な性格から近所からは一歩引かれ、家に来るのは、生前、妻が可愛がっていた野良猫のミイと役所の青年ぐらい。森衣はミイを追い払おうとするが、気づくとミイは妻の仏壇の前に座っている。しかしある日、ミイが突然来なくなった。森衣はミイのことが気になり、探し始める。やがて他にもミイを探す人たちがいることを知り、彼らとの交流を通し、森衣の心に変化が訪れ―。

著者等紹介

小林弘利[コバヤシヒロトシ]
1960年生まれ。高校生の頃から自主映画の製作をはじめ、学生時代の手塚眞、犬童一心らに脚本を提供する。1984年、『星空のむこうの国』で小説家としてデビュー。以降、小説家、脚本家として多くの作品を手がける

村上桃子[ムラカミモモコ]
小説家、脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

62
イッセー尾形演じる堅物元教師と猫の物語ならばほっこりとぼけたいい味出してくれるだろうと…アレ?なんか違うぞおかしいな?『もっとがんばりましょう』。脚本からしてこうなのか、ノベライズした作家さんの作風がこうなのか、細やかで丁寧な文章なのだけれどなんかこう味気ないというか面白みに欠ける。物語自体も中盤まで登場人物の抱える問題やら迷いばかりが押し出されていて、結局それらが終盤になっても必ずしも解決されているワケでもない感じでとても中途半端。主人公・森衣もとぼけた堅物というよりも単なる変人に終始してしまって残念2015/11/14

七色一味

45
読破。ちょっと辛辣なレビューになりますが。映画のノベライズ本特有の、映像を文章に起こしました、的な感じの作品でした。あっさりと書かれているという点では評価できますが、あの子の背景は?それを預かるシスターの背景は?ペタンクやってる方々の背景は?その他諸々、これじゃぁ人物像(含む猫)の奥行きが足りなさすぎ。猫好きにはいいのか?私は犬も猫も好きだけど、この物語はイマイチでした。2016/07/18

miww

44
主人公は校長職を退き妻に先立たれた一人暮らしの森衣恭一。偏屈な森衣は近所の同年代のリタイア組からも浮いた存在だが自らそういう立ち位置を選んで淡々と日々を過ごしている。家には野良の三毛猫が毎日通ってくるがそれも気に入らない。ある日訪れた猫を酷く怒鳴り散らし追い払ってしまうがその日からぶっつりと猫は姿を見せなくなる。森衣が猫を歓迎しないのには理由があった‥。猫が姿を消した事に動揺し必死で探す森衣。猫の捜索を通してこの猫を探す人達と関わりながら彼が変わっていく。猫が彼の今後の人生を変えたように思えるお話でした。2015/09/16

メルル

20
映画のノベライズらしいです。写真の猫の愛らしいこと…。もう、たまりません。真面目で面白味を感じない元校長先生の変化にワクワクせずにはいられません。やっぱり猫の愛らしさは無敵です。野良猫があちこちで違う名前で呼ばれているのは、ちょっと寂しいものです。ついこの間、私もよく撫でている野良猫が違う名前で呼ばれているのを見て、複雑な気持ちでした。それにしてもこの物語あっさりしすぎているような。北斗のことで何か進展でもあるのかと思っていたのですが…。2016/09/11

donboo

20
イッセイ尾形さんが好きで手に取った本。尾形さんは堅物の元校長先生役。フラリと訪れる野良猫が突然来なくなり、人々の心の隙間を埋める大切な存在だったことに気づく。途中までは良かったと思うが終わり方が全く理解できない。ページ数あと少し 着地はどうなる?ハラハラどきどき。しかし えっ!これで終わり?って感じ。映画を観てねってことですかね。原作は「迷子のミーちゃん〜地域猫と商店街再生のものがたり」2015/11/08

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