内容説明
北宇治高校吹奏楽部の活躍を描いた人気青春エンタメシリーズ、初の短編集。葵が部活を辞めた本当の理由が明かされる「あの子には才能がある」、葉月が秀一を好きになったきっかけとその後の顛末をつづった「好きな人の好きな人」、「とある冬の日」では、秀一が久美子についに告白!?など、北宇治吹部の面々の、甘酸っぱくてちょっぴり切ないヒミツの話をたっぷり盛り込んだ、必読の一冊!
著者等紹介
武田綾乃[タケダアヤノ]
1992年、京都府生まれ。現在は京都府内の大学に通う大学生。2013年、第8回日本ラブストーリー大賞隠し玉作品『今日、きみと息をする。』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
104
響け! ユーフォニアムその4。連作短編集(ショートショート?)。本編で触れられなかった事とかが出てきます。新部長の話なんかイイですし、最後はまあ青春ですねぇ。2016/12/30
Koning
75
そしてこの短編集も一気に(笑)。時系列はばらばらだけれど、本編の間に挟まるものから、その後まで。うわーそういう裏あったの?とかそういう感じで色々とやられる(笑)。なんでこの人がこういうことに?という疑問が本編で沸いた人はこれでなるほどーとなれると思う。2015/08/20
南北
63
短編集。「新三年生会議」で犬猿の仲の優子と夏紀が次期会長と副会長になることが判明。どうやらあすか先輩が面白がって指名したらしいが、今後が楽しみになってきた。「お兄さんとお父さん」では麗奈の家にピアノが2台あることが判明。グランドピアノで防音設備も必要と考えると相当広い家なんだろうと思ってしまう。久美子と秀一の中も進みそうで進まない感じなど、どの話も楽しく読むことができた。2022/11/22
ぶんこ
55
番外編のような美味しい1冊。あすかさんに向ける葵さんの複雑な思い、小学校の時の麗奈ちゃんに悔しさをぶつけた由佳ちゃん。自分が苦労していることを軽々とやり遂げている級友の辛さがわかるだけに、相手の天才さんには伝わっていないのかとガクン。素直に自分とは違うと認めたほいが楽だけれど、若い時は難しい。ところで緑ちゃんの天然な無邪気さは貴重です。そして久美子さんと秀一君も爽やかでいいですね。2020/09/15
りんご
50
本編で書ききれてない色々をまとめてくれてます。初心者葉月がチューバを吹けるようになっていくところはいつも涙ぐんじゃう。明らかに自分は上手くない、けど上手くなりたい。一足飛びに上達はしない。地道にやるしかなく、でも地道にやってどこまで行けるかは未知数。未知のものに挑もう。「テナーサックスは人数いるから辞めても問題ないよ。」さらり、グサリ。アスカテンパイエグイデス。描いてほしかった久美子と秀一ね!あーあ、ばーかばーか。ああああー。2023/11/13