宝島sugoi文庫
奪取―「振り込め詐欺」10年史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800239143
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0195

内容説明

ついに年間被害総額500億円を突破した特殊詐欺犯罪。その実行者たちの正体は「格差社会が生んだ反逆児たち」だった。徹底的な摘発対策と、分業化、洗脳に近い実行要員への教育、そして上層部だけは何があっても生き残る「トカゲの尻尾切り」理論。もはやその組織論は一般企業がぬるいと思えるほどに卓抜したものだ。特殊詐欺犯罪黎明の2003年より、10年の興亡を追った衝撃のノンフィクション。

目次

序章 オレオレ詐欺の萌芽
第1章 若年化する詐欺現場
第2章 天職・振り込め詐欺プレイヤー
第3章 番頭格から見た景色
第4章 下克上
第5章 詐欺組織の生存競争
第6章 詐欺マネーの行方

著者等紹介

鈴木大介[スズキダイスケ]
1973年、千葉県生まれ。「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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緋莢

13
図書館本。こういう系統の本を集中して読んでいるので、勿論知っている情報も多かったのですが、初見の情報を含め、全体的に興味深く読めたのは、著者が〝振り込め詐欺”に関わった人間に取材し、そこを主軸として書いているからでしょう。東京都中野区で大規模なオレオレ詐欺の 研修期間があり、通称「オレオレ中野学校」なんていうのが出てきて、おいおいと思いました(続く 2024/10/10

Ikuto Nagura

4
すごいね。何にでも歴史はあるんだ。本書は、振り込め詐欺が組織化され、手口が洗練(?)されていく過程を記す“産業史”であり、それを生業とする人たちを通して日本社会の問題点を衝く“プロレタリア文学”だ。「企業活動としての振り込め詐欺組織の理念や組織論は、もはや一般の企業がぬるいと思えるほどに、卓抜したもの」であり、そこに“就職”して“働く”人たちの労働意欲や能力の高さも、一般企業の役職員以上。そんな能力の高い労働資源が、詐欺グループに供給され続ける背景にある様々な社会問題。正に「なんという消耗と損失だろう」。2015/04/28

JunTHR

3
凄い!!まず「振り込め詐欺」の現場にいる人間たちへの取材。末端からトップまで幅広く取材し、話を聞くことで、「振り込め詐欺」の大枠を見事に明かしている。ここまで複雑に組織化され、高度に技術化された犯罪だとは…。そして「神部君」を中心とする3人の若者たちのストーリーは到底信じがたいような展開で転がり、その現場の生々しい姿はこれで一本の立派なノンフィクションとして成立している。続編?的な新刊の『老人喰い』も読まねば。そして、鈴木大介というライターの熱量には心底痺れた。他作もどんどん読んでいくことにする。2015/03/15

Yasutaka Nishimoto

1
振り込め詐欺の組織的な発展の様子が分かる。携帯電話やATMの規制も乗り越えて、その仕組みが変化していく様は、ある意味企業努力に近い。富が高齢者に集中してしまったからこそ、取れるところから取ろうというのも、考え方としては分かる気がする。許してはいけないことだけど。2017/04/05

ウェイランド

1
詐欺の帝王が金主側から見た詐欺組織だとしたらこっちはプレイヤー側から見た詐欺組織で臨場感がはんぱない。振り込め詐欺は若者の貧困と繋がってる。2015/04/08

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