出版社内容情報
フランスでは女性は年を経るにしたがって、その知識や人生経験の深さからくる魅力でモテるようになるが、日本では若い女性がもてはやされている。20年間のパリ滞在経験を持つ生活文化研究家の著者が、日仏の『見た目』『恋愛』『人付き合い』『生き方』などのモテの価値観の相違にスポットを当てながら、どうしたら年を経ても魅力的な女性になれるのかを教える、「モテ」をテーマにしたエッセイ集。
内容説明
女性が年をとると、日本では“おばさん”。でもフランスでは“マダム”。若い女性がもてはやされがちな日本とは逆に、フランスでは人生経験豊かなマダムたちに憧れの眼差しが注がれる。それは一体なぜなのか。年齢にとらわれることなく、「50代がバラ色の時代よ」と人生を謳歌するフランス女性。彼女たちの自由で軽やかな生き方を、パリ生活20年の著者が伝える書き下ろしエッセイ。
目次
第1章 マダムからが女の花道です
第2章 自立した女性がモテる
第3章 年齢にとらわれない姿が潔い
第4章 にじみ出る美しさを手に入れる
第5章 大人ならではの装いで輝く
第6章 フランス女を美しくする男たち
第7章 いくつでも恋愛至上主義
著者等紹介
吉村葉子[ヨシムラヨウコ]
エッセイスト。1952年、神奈川県藤沢市に生まれる。立教大学経済学部を卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うめ
32
日本人は人より若く、美しく、幸せそうにみられたがることに必死で、幸せな時間をけずってると思う。自然体の方が楽だし、環境にも良いし、いちゃ時間が増えるよと思う。ファンデやチーク塗ったら頰ずり出来ないじゃない!と言って化粧嫌いな自分をさりげなく肯定する。美容に効くのは、高い化粧品じゃなくて、好きな人から綺麗だねって素を褒め称えられる事だと思うから褒めてね。男性にとって唯一無二の女性がママで、愛する女性が妻や恋人、って、マザコンに鷹揚なところが素敵。母親を大事にする男の方が、女性や子ども、弱者に優しいものです。2016/05/08
るい
6
フランス人の価値観を知り、日本人の価値観がいかに凝り固まっているか、よくわかった。私自身も、年をとるたびに、若さに憧れ、自分の年齢を嘆いている。しかし、パリのマダムの自然体の美しさといったら!文章の端々から、その素晴らしさが伝わってきた。私も、自然体の自分を愛し、のびのびと生きていきたい。2016/05/25
ミド
3
1章2章あたりまでは思考が凝り固まっている自分を振り返ったり、素敵だなと思う言葉を見つけた。後半は特に恋愛に特化していて、羨ましく思いつつも日本で暮らしているかぎりそれは難しいのでは。と思いつつも、年齢に縛られない生き方考え方は心底羨ましい参考になった。2016/09/26
ましゅまろ王子
3
吉村葉子さんを密かに人生の師匠としています。すごいタイトルですが「本書で私は、フランスで若いマドモアゼルより、マダムがモテる理由を分析しているわけではありません。」とのまえがきが。私は女として日本で産まれ、生活している中で生きづらさを感じているのですが、その原因は足枷を勝手にはめている自分自身にもあるのだと気付かされます。年を重ねたって、恥ずかしがらず、臆せずににもっと人生を楽しんで良い。そのお手本がパリにあるのだとこの本に書いてあり、パリがたくさんの人を魅了する理由がまた1つ解りました。2016/04/08
ふみ
2
フランスと日本の違いがあるから、この本に書かれているように生きて日本でモテるとは言えないけれど、この本に出てくるマダムのように、自然に生きていられたら幸せだとは感じます。2016/07/06