内容説明
亡き家長(社長)・田中氏の遺志を継いだ社員たちの奮闘により、翻訳会社「タナカ家」の経営は順調。オフィスを引っ越して一年が経った頃、超有能社員の目白泉子のもとへ、海外で人気の文芸作品を翻訳する仕事の話が舞い込んできた。が、彼女の恋人の娘が仕事場に乗り込んできたり、ストーカーまがいのいやがらせを受けたり、災難も…。大好評、翻訳会社で働く著者が贈る、笑って泣ける、お仕事小説!
著者等紹介
千梨らく[チナシラク]
2009年、『惚れ草』で第4回「日本ラブストーリー大賞」エンタテインメント特別賞を受賞しデビュー(文庫版タイトル『恋のくすり。飲めば私を好きになる』宝島社文庫)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
267
『翻訳者とは”言葉のソムリエ“のようなもの』という帯と、『校閲ガール』が面白かったから直感で。プロローグでの主人公の紹介は期待度Max!凛とした姿勢で神社に参り、その美しき仕草と裏腹に、幼少時代からの孤独を強いられていた薄幸の美少女「泉子」!キャラ設定が見事で期待が高まるが、そのキャラがあまり活かされず途中消沈。思想も文化も違う他国の文章を日本人向けに翻訳する仲間。言葉の感性が問われる職場に集うは引きこもり面々!半ばつまらなく期待外れで読み進む後半数十頁、意外?登場人物の行く末が面白くなりました!‼️🙇2019/07/31
りゅう☆
104
翻訳会社「タナカ家」の泉子さん主人公の続編。恋人ができ、仕事も順調の泉子さんの元に恋人の娘登場。一波乱ありそうな予感は的中で…。急ぎで大きな仕事を抱える中、引きこもりの助っ人楽子がタナカ家で働くことに。初代家長の思いが溢れてるタナカ家の仕事場は相変わらずの安心感。ただプロローグのようにエピローグも恋人鴨居さん視点だったらもっと充実した読了感だっただろうに、最後がちょっと勿体なかったかも?恋愛、家族、仕事と色々てんこ盛りな内容だけど読みやすかったし、これからもタナカ家メンバーにスポット当てた続編読みたいな。2016/11/20
らむり
47
前半はいまいちで、挫折寸前、後半は俄然面白くなりました。「○○ガール」で連想したお仕事小説とはちょっと違いましたが。。2014/10/22
dr2006
46
翻訳会社「タナカ家」第二弾。今作は実務翻訳が定款の会社にあって、文芸翻訳家を目指す目白泉子が主人公だ。第一弾では登場人物の紹介と舞台設定にページを費やした感があるが、今作は主人公のみの一人称で丁寧に書かれていて、彼女の奔走とタナカ家の面々の優しさに心が暖かくなる。泉子の家に住むことになった恋人の鴨居や猫のシロの登場、そこへ鴨居の娘が訳ありで突然押しかけ、スキル抜群の見習いアシスタント楽子がかき乱し、話をより面白くする。キャラが立っているタナカ家はスピンオフネタには事欠かないはず。次は誰が主人公?(笑)2017/05/27
はるき
35
携帯小説風で読みやすい文章なので一気読みできる。翻訳者であるヒロインの奮闘者なんだが、周囲に振り回されて感が強い。当事者というより保護者ポジションかな。色んな要素を詰め込みすぎてちょっと窮屈(^_^;)明るく楽しい職場で何よりかな。2016/06/22
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