内容説明
小間物屋の行商のかたわら、危ない仕事をこなすくせに、想い人には本心を打ち明けられない文吾。非情のふりをしつつも、つい人情に流され事件に巻き込まれる。そんな文吾に仕事を持ち込んだ、賭場仲間で大店の不良息子・藤次郎が殺されてしまった!そして文吾のまわりに「殺し屋」の影が…。書き下ろし時代小説の人気作家による「ちょいワル」文吾の下町人情事件帖シリーズ第3弾!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京都生まれ。87年、『絆』で第41回日本推理作家協会賞長編部門受賞。90年、『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
107
はぐれ文吾人情事件帖「雨上がりの空」3巻。ちょいワル文吾さん、表は小間物屋、裏では闇の仕事、何にでも首をつ込み情にほだされ、付け込まれ思う人にも中途半端、粋は良いのだが・・・ガンバレ文吾、次巻はあるのかな?2014/12/08
しーまま
12
なんとなく再読。このシリーズ好きです。2016/08/03
しーまま
11
文吾とおさん、全く進展がないんですけどー。まさか続くんだよねぇ。3月から5月まで毎月出てて、6月に出てないってことは、これで終わり?2014/09/28
いつでも母さん
7
小杉先生の本領発揮って感じの作品かと・・! 文吾がこの先どんな大人になるのか楽しみにしています。2014/05/25
めにい
4
主人公らしくない主人公。なまけものでずるくって、悪知恵が働いて、そのくせ大悪にはなれない。好きな女がいるのにそのために人生を立て直すこともできない。ずるずると怠けてしまう。一風変わったこの設定が活きている。2014/05/10