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宝島社文庫
花工房ノンノの秘密 死をささやく青い花

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800226495
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

札幌の小さな花屋「花工房ノンノ」―ノンノはアイヌ語で花―で働く山下純平は、幼い頃に巻き込まれたガス中毒事故で母親を亡くしている。その際、純平が臨死体験で見た景色を、同僚の細井がある動画サイトで実際に見たことがあるという。それは青から赤に変化していく花畑の様子だった。二人はその動画サイトを検索するが、すでに削除されていて―。不思議な花をめぐるミステリー。

著者等紹介

深津十一[フカツジュウイチ]
1963年生まれ。京都府出身。京都教育大学卒。第11回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、『「童石」をめぐる奇妙な物語』(改題文庫化『コレクター 不思議な石の物語』宝島社文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

87
何とも不思議な作風に惹かれた前作【童石をめぐる奇妙な物語】次はいつかな、と待っていた。舞台は我が街札幌。飯島社長の北海道弁には若干不自然なものを感じないわけではないが、みよしの、旭山公園、そして中央図書館の地下の食堂が登場して嬉しい限り。幼い時の臨死体験と同じ景色の動画が存在する!?その謎をきっかけに母の死の秘密を探る青年。花や科学の蘊蓄はちと難解だが、謎解きは勿論、人の心のちょっと切ない機敏も丁寧に描かれ、面白く読めた。これからも花は人の心を和ませる存在であり続けるのだろうね。2014/11/22

けい

67
「花」を題材としたミステリー作品。主人公の純平が幼い頃に体験した死に直面した「臨死体験」。その体験をバイト先の花屋「ノンノ」の忘年会で話した事から物語が動き出します。前作の「石」に続いて今作は「花」を題材にライトで、バランスの良い文章が読み易かった。人はなぜ花が好きなのか?っていう問いかけに「花のたくらみ」で答える筆者の考え方、面白かったです。2016/01/31

みかん🍊

53
3才の時に臨死体験をしている純平は大学生になりバイトしている札幌の花屋の宴会の席で、真っ青な花畑が赤に変わっていき黄色のワンピース姿の母が消えるという臨死体験そのままの画像が掲示板にUPされている事を知り、母の死の真相を探る事に、そこへ塾講師の前園が探偵として登場。札幌、キレる美貌の青年が小路さんの「札幌アンダーグランド」と被る。花工房と言う事で、花の種類や薀蓄が出てくるが、植物が進化し生々しく生きているという事実にちょっと怖さも憶える、ムラサキシャチホコ、思わず検索してしまいました。2014/08/12

いたろう

40
「『童石』をめぐる奇妙な物語」(文庫版「コレクター 不思議な石の物語」)が意外な面白さだったので読んでみた作者2作め。前作のような「何じゃこりゃ」というよう奇態な魅力、インパクトは薄いものの、幼い頃に臨死体験で見た景色が動画サイトにアップされていた、というところから始まるミステリーは十分興味深い。舞台は札幌、「なんもなんも」「なまら」という言葉が懐かしい。2014/10/22

はるき

34
このミスシリーズの中では異色の爽やかさ。綺麗な話でビックリしました。2017/03/05

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