内容説明
香月南が勤めているのは、ちょっと変わった旅行会社・けやきラウンジ。やり手のマネージャー・中原匠に引き抜かれた南だったが、同僚に比べるとまだまだ勉強中の日々。従兄に頼まれた婚活ツアーや、被災地巡りツアーなどを通して、南はツアコンの極意を学んでいく。そんな折、急きょドバイから100人以上の観光客がやってくることになり―!?新人ツアコンの奮闘ぶりを描いた、旅行エンタメ小説。
著者等紹介
相戸結衣[アイトユイ]
1972年、宮城県生まれ。岩手大学人文社会科学部を卒業。教育系出版社にて営業職についたあと、結婚・出産を機に退社。『さくら動物病院』(宝島社文庫)で第8回日本ラブストーリー大賞の大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
78
初読みの作家さん、仙台が舞台のツアコンのお仕事小説、東北が舞台という事で震災の事は避けて通れないが、それだけでない。お客様が何を望んでいるのかを考え寄り添う「けやきラウンジ」のメンバーは個性的で能力の優れた人々、中原マネージャーの様な頼れる上司素敵です、京都弁の啖呵はカッコよかった、楽しめるお仕事小説でした。2015/02/14
takaC
70
面白かったけど南ちゃんと一緒になって疲れた。2015/05/03
らむり
58
旅行会社に勤める女性が、包容力ある男性上司のもと奮闘する、お仕事小説。人との出会いを大切にしたいと思える、あったかいお話。宮城県出身の方には特におすすめ。相戸結衣さんの娘さんのお名前は、「あい」と「ゆい」だそうです(^^)2014/08/30
むぎじる
47
仙台にあるケヤキツーリズムの、サロン的存在である「けやきラウンジ」は、一味違った旅を提案する営業所。マネージャーがうたう”ツアーコンシェルジュ”がそろった社員の中に、入社3年目の南香月が入って奮闘し成長していく物語。旅行会社の内情も細かく知ることができたり、仙台の街並みに思いをめぐらすのも楽しい。「ケヤキラウンジ」の人々は、人間関係を大事にして仕事をしている。そのつながりが、さまざまな局面で生かされふくらんでいくのはさらに楽しかった。続編が出たらぜひ読んでみたい!2014/11/21
Book・CaFe
44
仙台市内の旅行代理店【けやきラウンジ】で、営業•企画•添乗業務等をマルチにこなして働く、25才女子、香月南。著者が宮城県出身であり、舞台も仙台を中心とした東北地方がメイン。私もよくツアー旅行に参加するので、旅行業界のツアー事情が理解できて興味深かった。特に最終章のビッグイベントは、読んでいるだけでもワクワクする楽しさが伝わってきた。東日本大震災後のことも描かれていて、現地の人々の心情をメッセージとして受け取ることができた。南の上司の中原マネージャー、最初から最後までステキすぎた!2014/11/11