内容説明
山口組の歴史の中で「伝説」として語り継がれる男がいる。田岡一雄三代目のために体をかけて懲役１６年、「大阪戦争」最大の功労者・盛力健児だ。宮城刑務所出所後、盛力の目に映ったのは、カネと権謀術数渦巻く巨大組織の変質した姿だった。宅見若頭暗殺事件、六代目山口組誕生の衝撃的な内幕を明かして激震が走った禁断の回想録。大ベストセラーの書に戦慄の新証言を加筆して待望の文庫化！
目次
第１章 大阪戦争
第２章 報復
第３章 血統書つきの野良犬
第４章 山健三羽カラス
第５章 懲役１６年
第６章 出所
第７章 「宅見若頭暗殺事件」の深淵
第８章 「クーデター」の真相
第９章 さらば、山口組
第１０章 鎮魂、その後（文庫書き下ろし）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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19
山口組三代目から六代目に至るまでの内情を”本物”の元幹部の盛力氏が語る自叙伝。 これを読めば山口組も「仁義なき戦い」に負けず劣らずの覇権争いがあったことがよくわかります。 戦後、芸能界はもちろんのこと政治家までもが持ちつ持たれつの関係であった暴力団が、バブル期にあまりにも巨額な富を得てしまったが為に暴対法などの警察当局の取り締まりの強化に繋がったという盛力氏の言葉にはなるほどと思わせる説得力がありました。2015/11/10
ウィズ
17
ヤクザの世界も一般の会社も汗をかいたものでわなく、金を稼いだものがすべてになってしまった<(ToT)>。うーん(｡-_-｡)世の中世知辛い。2014/05/14
キカイダー
6
非合法組織・社会悪・必要悪……名称は多々有りますが、完全な縦社会。次元の違う会社みたいな。読み終えてもう一部(血別)買いました。リアルは読みごたえがあるような無いような……１つ言える事は早く血別を読みたい感じです。2017/04/28
you
5
元山口組系の盛力会会長の自叙伝、山口組内部の暴露？本。 大まかな事件や流れは色々と知っていましたが、実は内部では沢山の確執があった事は始めて知りました。三代目から現六代目までの内部の人間模様が赤裸々に書かれていて、驚かされました。こんな事おおっぴらにして大丈夫なの？みたいなことも書いてあります。特に肯定するわけではありませんが、自分にもこっち系の知人がいるので気持ちは非常に理解できたりしてしまう。「最後の侠客」とどなたかの言葉がありますが、任侠道を全うに進んだ人だったのではないだろうか。2015/06/30
ソウ
5
この本の売り文句じゃないけど、リアルアウトレイジだわ、いや本当に！面白い！三代目田岡組長、初代山健組長から山一抗争、中野会長襲撃、宅見若頭射殺の背景、弘道会クーデター等、現在に至るまでの経緯が洗いざらい書かれている。ヤクザ世界のことは空っきしだったので、とても勉強になった。今はどうなのか知らないけど、政治家・芸能人・実業家色々な大物がヤクザと密接に繋がっていたのには驚き。ヤクザだった筆者を評価するのもどうかと思うが、仁義を貫き続けたその生き方は素直に凄いと思った。2014/08/31
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