宝島社新書
六人いた!写楽―歌麿と蔦屋がプロデュースした浮世絵軍団

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  • サイズ 新書判/ページ数 171p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800222015
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0270

内容説明

いままで多くの学者たちが写楽の正体について言及してきた。そして、現在の定説は『浮世絵類考』の文献によって、能役者の斎藤十郎兵衛となっている。しかし、本当にそうであろうか。いち能役者が、その非番の期間だけで、あれだけの浮世絵を描くことができるだろうか。この疑問を解決すべく、関西写楽研究会は、写楽の浮世絵から、当時の浮世絵師たちの絵、そして黄表紙などの本を徹底研究。真実の写楽を追いかけた。そして、とうとう写楽は六人いたという結論にたどりつく。さらに、その第一番目の写楽は女だった。蔦屋重三郎が構想し、喜多川歌麿が指導して送り出した女、千代女。彼女が、世界が驚嘆した絵を生み出した写楽だったのだ!

目次

第1章 真相究明・5人の写楽たち(写楽と役者絵の系譜;写楽の正体をめぐる諸説 ほか)
第2章 「東洲斎写楽」は女性だった!(まえおき―写楽と女性の視点;初代写楽は女性だった! ほか)
第3章 徹底解明・6人の写楽たち(「東洲斎写楽」は2人いた;第1期と第2期の写楽作品の再検証 ほか)
補遺と補足説明(『浮世絵類考』の暗示;千代女の喜表紙 ほか)

著者等紹介

橋本直樹[ハシモトナオキ]
1967年、大阪府生まれ。大阪デザイナー専門学校を卒業後、浮世絵師、特に東洲斎写楽への関心が高じて、仕事の傍らその研究に没頭。専門に学んだデザインのノウハウを生かすことによって、写楽の絵のひとつひとつの違いを、その画風やタッチによって区別し、写楽多数説にたどり着いた。さらに、2011年、その成果の検証と普及のため、「写楽の正体を知りたい」という関西の有志を集めて関西写楽研究会を結成、現在に至っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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たみ

13
2014年発行。写楽は6人の合作(連作)である、そのなかで最も影響力を持った絵の書き手・初代写楽は女性というのが本書の主張。著者は関西写楽研究会結成者、本職のかたわら研究をなさっている方。個人的には複数説がいいな、その中に蔦屋重三郎が仕掛人という以上に絵師として含まれていたら面白いなと思っているので興味深く拝読させていただきました。この本だけだと女性の根拠は弱い気がするけど、そういう考え方もあるのか!?という驚きがあって面白い。一九の[初登山手習方帖]ひとつとっても解釈が人によって全然違ってて楽しい。2015/01/19

funkypunkyempty

1
★★☆ つまらなかった。2024/11/13

lovejoy

0
2019/10/09

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