内容説明
桜小路美姫は、自身で開業した「さくら動物病院」の看板獣医師。忙しいながらも年下のボーイフレンド、友弥との関係も順調で、充実した日々を過ごしていた。そんな折、母の病気などをきっかけに、美姫は「結婚」を意識しはじめる。年下の友弥は結婚相手には考えられず、美姫はお見合いで相手を探すことにするが…。獣医師さくら先生の仕事と恋愛をコミカルに描いた、第8回日本ラブストーリー大賞・大賞受賞作。
著者等紹介
相戸結衣[アイトユイ]
1972年、宮城県生まれ。岩手大学人文社会科学部を卒業。教育系出版社にて営業職についたあと、結婚・出産を機に退社。2013年、『さくら動物病院』で第8回日本ラブストーリー大賞の大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
62
ちょっとドタバタし過ぎな感もあったけど気軽に楽しめた。でも年のわりにがっついてるかもよ美姫ちゃん(さくら先生)。ごちそうさまでした。2015/03/05
りゅう☆
56
開業獣医美姫35歳、このまま独り身でいいのか?バイトの獣医学生友哉は親友の8歳年下の弟で今はセフレ関係。お見合いを繰り返すも獣医という視点でマニアックな会話になるため玉砕続き。そんな時現れたのがバツイチ子持ちの初恋相手。なんかいいなぁ~、こんな感じの展開。さらっと読めるただのラブストーリーとおもいきや、仕事に対しての情熱や薀蓄、家族愛、友情などもちゃんと描かれてた。傷ついたり悩んだりしながらも、やっと気づいた本当の気持ちに素直になって幸福のかたちに気付いた時、胸がほっこり温かくなった。これ、結構好きかも?2015/02/27
な〜や
52
我が家でインコを飼い始めた事で動物病院が身近になったせいか、本屋で偶然目に止まってジャケ買いした作品。何か全てが予定調和な話だったな……結末も割と早くに予想出来たというか。「本当に大切な存在はすぐ近くにあるのになかなか気付けない。ジタバタせずにまずは自分の足元を見つめてみろ」。よくある設定だけどだからこそ安心してサラッと読めるかも。所々描かれる獣医師の仕事の様子や動物に関する薀蓄も恋愛要素の強い本作品ながら、結構しっかり書かれていた。2014/05/21
七色一味
45
読破。ラブストーリー、なのか?これ? 確かに恋愛話出ますが、なんかちょっと、個人的に違うんじゃないかと…。バタバタとした落ち着きがないような感じの展開ですが、まぁいいかぁ。話自体はおもしろいんですけどね。2015/03/25
るぴん
25
第8回日本ラブストーリー大賞受賞作品。獣医師さくら先生の仕事と恋の物語。失って初めて大切な人だと自覚する、王道ラブストーリー。ミステリー要素などはないので、深く考えずにさくさく読めた。息抜き読書に最適な一冊。イクラとキャビアの豆知識は初めて知った。2015/02/05