最後の零戦乗り

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784800219855
  • NDC分類 916
  • Cコード C0021

内容説明

中国戦線での初陣、悔しかった真珠湾攻撃、最後の一機として見た「飛龍」の炎上、血に染まるガ島の空、「おっかさん」と呟いて逝った戦友、「あんたが死んだら私も死ぬ」と泣いた妻、特攻、散華した教え子たち。最後の歴戦搭乗員が見た零戦と戦争、そして未来への伝言。

目次

第1章 大空を夢みて
第2章 それでも翔けたい
第3章 戦場へ飛べ
第4章 零戦の初陣
第5章 最後の直掩機
第6章 最後の戦いへ
第7章 神風は吹かなかった
第8章 地上から見える景色

著者等紹介

原田要[ハラダカナメ]
大正5年、長野県生まれ。昭和8年、海軍に志願。昭和10年、横須賀航空隊、航空兵器術練習生を経て空母「鳳翔」乗り組み。昭和12年、操縦練習生35期を首席で卒業。同年、第一二海軍航空隊として中国に進出。昭和16年、空母「蒼龍」に乗り組み、真珠湾作戦では上空直掩隊として艦隊上空を警戒。セイロン島空襲で初撃墜を記録。昭和17年、ミッドウェー海戦に参加。くしくも、空母「飛龍」から発艦した最後の零戦となる。ガタルカナル島の戦いで空戦の末に不時着、重傷を負うが九死に一生を得て帰国。以後は教官職で終戦を迎える。終戦後、職を転々としたあと幼稚園の経営を開始する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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よこやま

4
多くの軍人が戦争被害者であっても、生き残った人たちは人を殺めた辛さや心のダメージを受け止めて生きていかなければいけなかったんだなと知った。原田さんは、軍人としての務めを全うした誇りも、人を殺めた辛さも自分の正直な気持ちとして受け入れ、人のために生きている素敵な人だ。自分の3倍生きている人の人生の重みというか何というか、、。自分のこれからの生き方を考えさせられた。Amazonでは原田さんの前作は更に良い本だとあったので次に読み進めてみようと思う。2014/01/15

nota

3
零戦乗りについては、「零戦パイロット」という記号か坂井三郎さんしか意識することがなかった自分にとっては新鮮だった。 紹介されているある艦爆乗りの方の「戦争は技術ではない、信念だ」ということばと、艦隊全体を管制して防空にあたるシステムが日本にはなかったということ、艦隊の防御任務を嫌がり攻撃の方に回りたいという空気が強くあったということが、今でも省みないといけないことではないか。2019/07/10

まーしー

2
いま、戦争なんて別の世界の出来事のように感じてる人にこそこのような戦争を体験した方の自伝本を読んで欲しい。敵味方関係なく人の命の灯が簡単に消えていく戦場に実際にいた人だからこそ戦争を知らない人たちに語りかける言葉に重みと説得力を感じる。今現在、こういった平和な生活を送れているのは戦場で平和な生活を夢見ながら亡くなられた方々の犠牲の上に成り立っているのを忘れてはいけないと思う(この平和がホントに戦火の犠牲になられた方々の望んだものなのか疑問に思うことが時々あるが)。2014/03/12

cocolate

2
死への不安は、何かやり残したことがある。そこから来るのだろう。思いを残さずやり切ってきるか?2013/12/28

MUTSU.

1
戦争を経験してる方だからこそ言葉に重みがありました。2016/06/05

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