農協解体

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800219244
  • NDC分類 611.6
  • Cコード C0261

内容説明

タブーとされてきた農協改革が政治のテーマとなってきた。かつて微動だにしなかった強大な地主制も、時とともに動揺し、農地改革によって完全に解体・消滅した。農家の脱農化に寄生し、農業の振興を阻害してきた農協制も、今まさに、その時を迎えようとしている―。

目次

第1章 農協の何が本当は問題なのか?
第2章 JA農協のねじれた生い立ち
第3章 農業保護のまやかし
第4章 そもそも農協は必要なのか?
第5章 農協が「国益」を破壊する
第6章 揺れる農協
第7章 農協のしたたかさ
第8章 農協解体

著者等紹介

山下一仁[ヤマシタカズヒト]
1955年岡山県笠岡市生まれ。77年東京大学法学部卒業、農林省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、農村振興局次長などを歴任。08年農林水産省退職。同年経済産業研究所上席研究員。10年キヤノングローバル戦略研究所研究主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐治駿河

36
農協の腐敗が色々と説明されている著書です。既に10年前の著書ですが、現在も農協が変わっていないことがよくわかります。ネットで説明されていましたが「協同組合は、共通の目的をもった人たちが、その目的を達成するために組織した相互扶助組織」となっています。しかしながら、もう農協はただの相互扶助組織ではないですよね。独禁法の適用除外ついても全く著書の意見に同意です。それに、せめて金融だけでも分離できればと考える人は多いですよね。日本の良くないところがこういった巨大組織がアップデートしないところですかね。2024/07/11

おさむ

19
かつての地主制に取って変わったのが農協だった!収益源の金融事業のために零細兼業農家を維持したい農協。効率性向上のために専業大農家を増やしたい政府。両者の戦いと考えれば、減反やTPPでのこんがらがった意見対立が理解できます。農協改革は果たして先日の結論で決着したと言えるのだろうか?2015/03/05

さとむ

7
農協の課題と国内の農業問題がよくわかった。ここまで組織が大きく、しかも協同組合の理念から大きく逸脱。農業振興の目的はどこへやら。とにかく金集めに邁進しているようにみえる。政治家も農家・農協組織の票がほしいから理念そっちのけ。偉い人こそ、私利私欲をすてるべきなのに、どうしてこうも自分のことしか考えられないのか…。農協は著者の提言に真摯に向き合わないと、それこそタイトル通りのことになるのでは。2014/07/13

とらじゃ

4
農協はもはや農業のための組織でもないし、協同組合でもない。農業の衰退によって肥大化してきた「異常組織」かもしれない。2014/07/07

Mitsuki Takeda

3
農協という組織の矛盾点や問題点、農協の政治力、食料自給率のマジック。数年前、ある農家の方が「日本がTPPに参加すると、日本の農業は豊かになる」と話してくれました。しかし、当時の私は「何で?TPPに参加すると日本の農業は廃れるのでは?」と疑問に思ったことを思い出します。この本には、その方がおしゃられた事の理由も書かれてありました。…が、専門ではないのでよく分かりませんw2014/10/01

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