内容説明
多忙な現代人に許された短い自由時間をフルに使い、鉄道の旅に一家言をもつ者たちが、これぞ至高と推す旅程を紹介する。新幹線で約9万円かけて日本を縦断する旅から、土地土地の美味なる20個もの駅弁を食べ尽くしたり、はるばる日本海で美しい夕陽に癒される旅まで、ストイックでありながら、ゆったり癒されるプランを網羅。行く先々の観光地をことごとく無視しながら、それが快感ですらある鉄道の旅が続く。あなたの鉄道旅行に対する価値観を揺さぶる一冊。
目次
01 遠―とにかく遠くへ行きたい!!
02 楽―車窓を楽しむ絶景ローカル線
03 食―駅弁を食べ尽くす
04 懐―なつかしい列車に乗りに行く
05 得―トクトク切符を使って乗り尽くす
06 地―地方鉄道でのんびり旅行
07 大―ゆっくり味わう大人の週末鉄道
08 青―青春18きっぷで週末最長ルートを行く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さとむ
7
まず、寝台列車を乗り継ぐプランに笑ってしまった。限られた期間でどこまでおバカができるかって面白い。「鉄道に乗っていることが幸せ」という気持ちは僕も一緒。あと気になったのが静岡県の吉原駅を起点とする岳南電車。早速、代休を利用して今日出かけてきた(しかも、ひさびさに青春18きっぷを利用して…)。雲が多くて富士山を拝めなかったけど、天気がよかったらすばらしい車窓となるのでは。沿線ではサプライズも。現地に行き、「つけナポリタン」の存在を知る。これがおいしくて、おいしくて。著者の方々に感謝します。続編もぜひ!2013/12/13
スプリント
4
鉄道に乗って旅行に行くのではなく、鉄道に乗ること自体が旅行の主題になっているのが面白いです。新幹線・寝台列車を乗り継いで北から南まで週末だけで縦断できるものなんですね。 いくつかのプランを実際に試してみたくなりました。2014/04/27
ジャンクロ
3
鉄道マニアでなくても充分楽しめる一冊。基本は鉄道そのものに乗ることを目的に旅程が組まれているのだけど、テーマ別になっていて非常に面白い。 私は九州をめぐるコースが気に入り、これに観光を組み込んで遊びに行きたいと思った。2014/02/04
かわくん
3
北国の冬は家の中で過ごす時間が長い。気分だけでも旅行をと読み始めた。鉄道オタクなら大変に興味深い旅行が数多く提案されている。でも、これらのプランの多くは食事やトイレなどの考慮がない。じっと我慢の旅行も「苦行の旅」としてはいいのかもしれないが、やはり一般的ではない。もっと現実的な計画案の提示があればと感じた。2014/01/09
怠
2
7章のゆっくり味わう大人の週末鉄道みたいのをイメージしていたら、時刻表とにらめっこして、週末だけで東京を起点に青森、四国、九州を巡るようなストイックな電車マラソンや、駅弁だけで10食以上食べるようなルートなど、鉄ちゃん恐るべし!ちょっとマラソンや登山に似たチャレンジを感じます。こういう楽しみ方もアリですね。銚子電気鉄道の犬吠埼駅で販売しているあつあつの手焼きぬれ煎餅を食べたくなりました。2014/06/26
-
- 和書
- 季語の記憶