内容説明
病院のランキングをうたう雑誌やムックの多くが、手術数だけのランキングや、独自の視点といいながら診療実績を無視したランキングを作っている。しかし、それでいいのだろうか。本当にかかりたい病院とは、診療実績を中心に、施設、医療体制が充実したところであるはずだ。そして、見過ごされているのが、患者にとっての快適性と看護体制である。「看護師の受け持ち患者がひとり増えるごとに、患者の死亡率は7%増える」といわれる。それほど看護体制は大切だ。その独自視点も持ちながら、著者が日本最高峰の病院を定点観測。見続けたからこそわかる本当に良い病院、悪い病院。
目次
序章 病院ランキングの功罪
第1章 首都圏ブランド病院ランキング(榊原記念病院(府中市)日本が誇る循環器専門病院
がん研有明病院(江東区)移転で復活したがん専門病院
東京大学医学部附属病院(文京区)庶民派に転身を図る白い巨塔 ほか)
第2章 ブランド病院ランキング関西・東海篇(神戸大学医学部附属病院(神戸市)捲土重来が望まれる名門
淀川キリスト教病院(大阪市)病棟の中心を貫く教会
大阪大学医学部附属病院(吹田市)センター化でチーム医療を推進 ほか)
第3章 この病気ならこの病院(脳卒中;脳腫瘍;心臓病 ほか)
第4章 国内最大の病院グループ「徳洲会」vs「中央医科」
著者等紹介
田中幾太郎[タナカイクタロウ]
1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題や企業の経営問題などを月刊誌や専門誌に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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