内容説明
一度も眠ったことがない、コインを食べる、“水”アレルギー、痛覚がない…現代医療でも解明できない謎の病。未知の病と闘い続ける人々の真実。
目次
1 世にも不思議な奇病の世界(何週間も深い眠りに落ちる、眠り姫になった美少女―クラインレヴィン症候群;先天的な脳の奇形が原因。眠ったことのない幼児―アーノルド・キアリ症候群;摂食障害の一種=SED。ピザしか食べられない女性―選択的摂食障害 ほか)
2 誰も知らない不思議な病気(眠っているのに徘徊、食事をしてしまう病―睡眠関連食行動障害;携帯が鳴っても気絶する?感情変化による脱力発作―カタプレキシー;プールや入浴はもちろん、おちおち涙も流せない病―水アレルギー ほか)
3 人間の神秘がもたらす奇病(ケガや自傷を一切感じない、痛みを認識しない少女―先天性無痛無汗症;怒鳴られるとパニックに。音や光に過剰反応する病―メーヌ跳躍フランス人病;頭の中で爆発音が聞こえる、ストレスが起こすリアルな幻聴―頭内爆発音症候群 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
34
《購入》世界には〝え〜こんな病気あるの?〟と思うような病気がたくさんあるんですね!健康な身体に感謝。2014/04/01
眠たい治療家
22
遺伝子というデータは、一つ書き間違えただけではコンピュータのように全く作動しないということはなく、そのかわりに思いもよらない作用で未知の病気を発症させうる。発症率2万5千人に1人、ドリームジャンボ宝くじよりも発症率の低い病気や、世界で数例しかない病気。世界に様々な病気があり、おそらく治らない病気の方が多いのではないだろうか。常人には奇妙に映るかもしれない病状は、人体の複雑な構造と作用の裏返しでもあり、遺伝子や脳の異常、人体機能が一つ狂ってしまうと起こりえるものである。人体の不完全さと危うさの証明でもある。2013/09/08
澤水月
12
宝島ちゃんとしてるコンビニムックと違うなと変な第一感想。ネットから落とした衝撃的病巣写真など一つもなくイメージpか、きちんとご本人pの衝撃度低いもの。見た目が気の毒な事になる系より、文化依存系(風土特有の妖怪に憑かれたと思い込む事により周りの人間が食べ物に見えカニバる、とか特定地域の木こりだけ光や音に敏感になりすぎ驚き過ぎ何でも指示を聞いてしまう)に興味。バラード「クラッシュ」そのものの車と性交する病。「とか言ってもあいつは俺を愛してる」と固く信じるストーカー殺人かなり当てはまりそうなクレランボー症候群…2013/11/13
ほしけも
6
悪趣味~。自分がこういう病気になったらやだなーとか不謹慎だけど面白い症状だなとか、浅い感想がふわふわと浮かんでは消える読んだはしから忘れていくタイプの本です。いいですね。2014/04/14
mari
6
患者さん達はもしかすると違う星に生まれる人達だったのでは、としか思えない奇病の数々。少しでも苦痛がなくなるようにと願います。それにしても遺伝子の奇跡的な緻密さ正確さには驚愕する。2013/11/04