内容説明
「江戸」と「科学」には、なんの繋がりもないように思える。しかし、江戸時代には多くの科学者が日々研究に明け暮れていた。「行列式」を発見した和算家の関孝和、世界初の全身麻酔手術に成功した華岡青洲、ソメイヨシノを開発した遺伝学者の伊藤伊兵衛など。そのレベルは当時の世界を見ても決してひけをとっていなかった。本書では江戸の科学者31人を取り上げ、彼らの功績と人柄に迫る。
目次
第1章 江戸のロボット工学者たち
第2章 江戸の和算学者たち
第3章 江戸の天文暦学者たち
第4章 江戸の医学者たち
第5章 江戸の遺伝学者たち
第6章 江戸の測量・地図学者たち
第7章 江戸の博物学者たち
第8章 江戸の本草学者たち
第9章 江戸の舎密学者たち
著者等紹介
中江克己[ナカエカツミ]
北海道函館市生まれ。思潮社、河出書房新社などの編集者を経て、現在は歴史作家として、歴史の意外な側面に焦点を当てて執筆をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スー
20
146天地明察の渋川晴海や関孝和、エレキテルの平賀源内からくりの田中久重、世界初の全身麻酔手術を行った華岡清州産科女医1号の楠本イネ、間宮林蔵や伊能忠敬などの江戸時代に活躍した科学者達を簡単に解説しています。他にも知らない人達が沢山居て日本が鎖国していてもいくつかの分野では世界と同じか先んじていたと知りました。2020/10/25
phmchb
2
図書館本。もう少し図が欲しかった( ̄ー ̄) φ(..)菖蒲谷池(京都市右京区梅ヶ畑)、吉田光由(p38-39)2024/04/09
bittersweet symphony
2
本書の記述を鵜呑みにすると、貝原益軒が34歳まで滞在した京都で本草学者として尊敬して杯を傾けたりした相手稲生若水は益軒の25歳年下、当時9歳という事になります。一番ひどいのはここですが、それ以外にも類書(雑学ウンチク系)からのつまみぐい孫曾孫引きが顕著な中々残念な内容。この著者の著書とは以後関わり合いを止めることとします。2018/10/07
猫丸
1
いろいろな人物が繋がってくる面白さがある。シーボルトから派生した人脈は相当なもの。ここは少々勉強の必要がありそう。2018/07/09
ながしまともよし
0
鎖国中の江戸時代に、世界に誇る科学者がたくさんいたこと知りました。日本人の凄さを改めて認識しました。2013/09/07