宝島社文庫
揺れる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800204110
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

内部告発で職を失った可南子は、逃げ帰った故郷でひとりの男性と出会う。建築現場での放火事件を見回っていたその男性―大沢鈴樹は、可南子の実家の工務店に住み込みで働く大工だった。可南子は高校の同級生である山喜輔の経営するスーパーで働きながら、輔との将来へと思いを馳せつつ、なぜか鈴樹に心惹かれていく。しかし鈴樹には大きな秘密があった―。究極の「許されざる恋」を描いた、恋愛サスペンス小説。

著者等紹介

林由美子[ハヤシユミコ]
1972年愛知県生まれ。化粧品販売会社に入社後、結婚を機に退職。2007年、『化粧坂(けわいざか)』で第3回「日本ラブストーリー大賞」の審査員特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

129
はい、ラブストーリーでしたね。揺れて、揺れて・・好きになるのに理由はないけれど。私はこの可南子に共感は出来なかった。そして事件は私の思った犯人とは違いました。林由美子、前2作にそそられて読んだが、ちょいと肩すかし。突っ込みどころもあったけれど、なるほど改題前のタイトルだとすんなり来たかも・・そこでのラスト一行を貴方はどう思う?2017/11/13

nobby

118
『堕ちる』に続いて、ごく普通な女性がたどる軌跡。内部告発からの堕落が描かれるかと思いきや、“陽”の輔と“陰”の鈴樹という2人の男性に惹かれ揺れ動くまさかのラブストーリー(笑)それでも単行本時のタイトル『少年A』が唐突に明かされてから物語は重厚に一変して、後半はサスペンス要素満載。読みやすく先が気になり面白いが、他作からの期待ゆえ少し詰め込み過ぎて浅く感じるのは残念…ラスト呼ばれる名前はやり過ぎだと思うが、犯罪者の更生に比較的温かな結末を用意しているのは好印象だった。『揺れる』への改題は納得のいい仕事♪2017/09/12

miww

101
「逃げる」「堕ちる」に続き3作目。結構なラブストーリーでした。ミステリーとしても面白く先が気になり一気読み。さらに「更生」「贖罪」‥。罪を犯した人と関わるという事をいろんな目線で考えさせられた。ハッピーエンドを思わせながら、ラスト一行にドン引き。この後の彼らに降りかかる試練を思い描いてしまった。 2018/02/22

えりこんぐ

79
「堕ちる」程には引き込まれない。特に前半、鈴樹の過去がわかるまでのストーリーは2人の男の間で揺れる、揺れる、迷う..ただそれだけ。そりゃミステリアスな新顔イケメンには惹かれますね。安心安全の元同級生よりも。思わせぶりで答えを出さない可南子やるねー。後半は怒涛の展開でちょっと面白くなってきた。そして解説にもある最後の1行! うん、感動ではないな。いつか真実を知った本人は耐えられるのかな。。2017/11/21

アッシュ姉

78
『堕ちる』『逃げる』に続いて、下半期ランキング本棚に並べたかったのに残念ながら、『揺れる』は★★★止まり。タイプの違う二人の男性の間で揺れる主人公。明るく優しい堅実な男か、謎めいた陰のある男か。陰の正体が闇だったら。何かあるたびに悶々としそうで、信頼しきれない相手は難しそう。本作以降、新刊が出ていないのが寂しい。○○るシリーズ考えてみた。荒れる、裂ける、耐える、溜まる、恥じる、うーん、イマイチ惹かれないタイトルだわ。アイディア求ム!2017/08/24

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