宝島社新書
病院ビジネスの闇―過剰医療、不正請求、生活保護制度の悪用

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800203106
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C0295

内容説明

病院と医者が崩壊寸前だ。全国の病院の50%以上が赤字になるなか、崖っぷちに追い込まれた病院で、信じがたいことが起きていた。暴力団と手を組み、ホームレスの人々に生活保護を受給させ、青天井の診療報酬を吸い上げる病院。生活保護患者を病院間でトレードする「行路病院ネットワーク」の存在。過剰な治療や診療を施し、不正に診療報酬を得ようとする病院。ある病院関係者が笑いながら言った。「患者は金のなる木。悪く言えば餌食ですね」。その闇は介護の領域にまで広がりつつあった―。NHK取材班が、1年にわたる取材で明らかにした診療報酬制度の限界を直視するドキュメンタリー。誰も描けなかった「医療崩壊」の闇。

目次

第1章 闇の病院―医者が手を染めた貧困ビジネス
第2章 行路病院ネットワーク―病院間でトレードされる生活保護患者
第3章 コトリバス―反社会的勢力の餌食になる病院と“患者”
第4章 乗っ取られる病院―経営を裏で支配する闇のM&A人脈
第5章 病院ビジネスのグレーゾーン―儲けの手口を指南する医療コンサルタントの暗躍
第6章 食い物にされる老人介護―医療の外にも広がるグレーゾーンの“錬金術”
第7章 医療崩壊に処方箋はあるか?―不正な診療、不適切な診療報酬請求を防ぐには

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

28
生活保護の医療費は青天井。「行路病院」をぐるぐる転院させられる生活保護受給者。福祉アパートから送迎つきで歯科医院へ。寝たきり老人ばかりのアパート経営。介護や福祉の制度の隙をつく医療コンサルの指南。10年前の大阪近辺の事例だけど、今でもこんな感じなのかな。リアル黒川博行の世界。2018/09/17

ステビア

21
政府の規制あるところ、常に腐敗あり2022/06/03

こぽぞう☆

11
生活保護の受給者を悪用した不正な診療、診療報酬制度の規定をねじ曲げて解釈した様々な儲けの手口、寝たきりのお年寄りを集めたアパートでの不適切な医療保険請求。制度を逆手にとったビジネスを告発している。貧困ビジネスの一部とも言えるが、これらがなくなった場合、現状の国の制度で本当に困っている人を助けられるのか?考える余地がまだまだあると思った。2016/01/19

ソーシャ

2
生活保護や診療報酬の制度を悪用した病院ビジネスの闇の部分をNHKの取材班が描いた本。経営難の病院の問題やその状況を利用して暗躍するコンサルタントなど、医療制度の裏側では何が起こっているかを知ることができます。やっぱり、現状もあまり変わらないのでしょうか…2014/10/05

箱入り嫁

1
なんにも変わっていない。 相変わらず、病院買収は盛んだし、 診療報酬制度をかいくぐる手口も、手を変え品を変え続いているよ。 http://aquamarine1956.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/nhk-ff76.html2017/02/12

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