内容説明
歴史と文化の町「京都」には別の顔がある。世界的な観光都市であるがゆえに集まる富と権力。それをめぐる暗闘の歴史だ。暴力団からフィクサー、タレント、地元財界重鎮、同和団体、伝統仏教、新興宗教教祖…「古都」の“支配者”たちが入り乱れた、隠微な権力闘争と背徳の錬金術とは?京都の裏面をえぐり出す出色のルポルタージュ。誰も書けなかった現代京都、その黒幕の系譜。
目次
第1部 暴力団と黒幕たちの饗宴(京都駅前地上げ戦争の顛末―武富士、山口組、会津小鉄会、同和団体「崇仁協議会」の暗闘;宅見組長射殺事件の深い闇―中野会暴走の伏線になった「京都駅前地上げ戦争」の影;闇の“帝王”許永中、逃亡劇のミステリー―三〇〇〇億円が闇に消えたイトマン事件逮捕後の“空白”;京都政財界の黒幕・山段芳春の実像―京都信用金庫、近畿放送さえ牛耳ったフィクサーの生涯;京の闇を仕切った会津小鉄会・高山登久太郎―京都ほど暴力団に払う金が多い土地はない;タニマチ佐川清・佐川急便会長の錬金術―オレが後援会長やってる芸能人は二六人いる―と豪語した京の大富豪;餃子の王将脱税事件と部落解放同盟人脈―事件で浮かび上がったいわくつきの代理人の正体)
第2部 宗門と家元たちの饗宴(西本願寺の権力闘争で「差別発言でっち上げ」―部落解放同盟の威を借りた高僧にあるまじき政争;阿含宗・桐山靖雄管長の闇―電通と組んできた広告宗教の異名を持つ教団の集金術;現代のタブーとなった裏千家―下手にさわるとやけどする家元ビジネスの奥の院;細木数子と世にも不思議なお墓ビジネス―個人鑑定で霊感商法さながらに恫喝してきた過去;奇怪教団「無量寿寺」の正体―「宗教的野心家」久世太郎尊師の怪しげな過去)
著者等紹介
一ノ宮美成[イチノミヤヨシナリ]
1949年大分県生まれ。同志社大学文学部卒。新聞記者を経てフリージャーナリストに
湯浅俊彦[ユアサトシヒコ]
1937年京都府生まれ。立命館大学法学部卒。国家公務員、週刊『京都民報』記者・編集長を経て、1986年かもがわ出版編集長、1998年同会長。現在、同取締役常勤顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
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