内容説明
私立高校・山瀬学園で悪質ないたずら事件が発生する。女性教師の惨殺死体を描いた油絵が、廊下に飾られたのだ。校長からの特命で、養護教諭の茂木遙は美術教師の椎名巧とともに、「殺人画」を描いた犯人を捜すことになる。遙はやる気のない椎名に辟易しながらも、極秘に調査を続けるが、やがて第２の「殺人画」が飾られ、事件は思わぬ展開をたどる。犯人は生徒なのか！？犯行の真の動機とは？―。
著者等紹介
篠原昌裕［シノハラマサヒロ］
神奈川県、横須賀市生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。第１０回『このミステリーがすごい！』大賞隠し玉として『保健室の先生は迷探偵！？』でデビュー。大学卒業後は教育業界に従事し、現在は執筆活動に専念している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ちょこまーぶる
76
面白かったなぁ～と読後につぶやくことのできる一冊でした。物語の設定が非常に面白かったし、殺人画作成者のどんでん返しもあって楽しく読めましたね。登場人物のキャラがしっかりと設定されていて、一人一人がそれぞれに魅力がありました。特に、ちょっとブラックだけど生徒の事になると非常に熱血な接し方ができる養護教諭の遙先生、一見いい加減な先生だけどしっかりと生徒の本質を見ることができて男気も垣間見える美術教師の椎名先生のコンビは楽しい二人組に久々に出会えたという感覚になりましたよ。で、、犯行動機は僕には悲しすぎました。2016/07/07
true10vv
52
お盆読書『このミス隠し玉』第三弾。タイトルがダメ。『このミス大賞隠し玉、四冊同時発売！』の中になければ、買ってなかったかも…。作者はタイトル付けのセンスを磨いたほうが良いと思う…ごめんなさい。でも、物語は中盤から加速すると一気に読めた。『どんでん返し』や『犯人当てで騙されたい』を求める人には物足りないのかも。でも、キャラたちの心情や関係の変化を読みたい私にはストライクだった。主要キャラが犯人に真相を告白させるところは凄く好き。読後感も良い。他三冊に比べ、タイトルで完敗大損してるのがかわいそう。2012/08/17
ゆみきーにゃ
50
《図書館》まさか泣かされるとは！でも罪を犯した人たちに何のお咎めもなし？ここは腑に落ちない。2014/12/14
た〜
26
見つかったのは死体・・・ではなく死体の絵。それを描いたのは誰か？「私です」と、宣う美術教師。さて、彼の真意やいかに2012/09/08
Yobata
25
山瀬学園で女性教師が殺害された｢殺人画｣が何者かに飾られ、養護教諭の茂木遥が校長から任命され犯人調査に乗り出す事に。しかしもう一人任命された美術教諭の椎名巧は非協力的でいがみ合いばかり。そして第二の｢殺人画｣も飾られ…。無記名の悪意に強い苛立ちを持つ正義感の強い熱血漢の遥と怠惰的でやる気のない不愉快な椎名のガミガミしあいながらも事件を解決していくミステリ。人の死なないミステリではあるものの、殺害されている絵が掲げられるというのは強烈で導入は刺激的だったね。教育熱心で善意を信じる遥は熱すぎる所もあって→2015/04/08
