出版社内容情報
努力が、才能を越えてゆく――。魔道具師としての祈りが、オリビアに"大覚醒"を起こす!
義妹の結婚式騒動から数か月。オリビアは、父の店と自身の店を掛け持ちしながら、多忙でありつつも充実した日々を送っていた。その一報でオリビアは、かつて父親に魅せられた魔道具師としての才能とセンスが今の自分では到底たどり着けないという事実に直面する。苦悩する中、ある日“王立魔道具研究所”からオリビアへ研究員としての招待状が届く。父を超える魔道具師を目指すオリビアは、技術向上を目的として、その誘いを受けるのだった。研究所での新しい仲間と共に人類初の飛行船を開発することになるのだが、そこには様々な試練が立ちふさがる……!
内容説明
オリビアは、父の店があるダレガスと自身の店がある王都を行き来する生活を送っていた。ある日父の作った魔道具の修理依頼を受ける。が、その魔道具は複雑なうえに高い完成度を誇る、今の自分では再現不可能な代物だった。魔道具師として研鑽を積めば積むほど、父の背中が遠ざかる感覚に苛まれるオリビア。そんな中、父も在籍していた王立魔道具研究所から臨時研究員としての招待状を受け取り―。期待と不安を胸にオリビアは研究所に出向するも、衝撃の研究テーマを言い渡される…。魔石で巨大な船を飛ばす―!?新しい仲間たちも加わり未知の領域に挑戦する、オリビアの成長と発見の物語が始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リイエル
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Webにない話で驚きました。今回は飛行船のお話。飛行船の歴史やらいろいろベースになっているお話がありそうですけど、どれもよく練られていていいお話だなと思いました。ただ、序盤にエリオットくんの出番があんまりなかったのだけちょっと残念…。でも後半の大立ち回りはさすがエリオットくんという感じでした。飛行船という題材は、ここまでアクセサリー作りと事件の捜査が中心だった1~2巻の話と比べてスケールがかなり大きくなっていて、もうすこし中間があった方が長く楽しめたなと思ってしまいました。でも、とても面白かったです。2025/04/27
P
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★★★★★ 3巻目。2巻で終わっていたからどうするのだろうと思ったら、ナナメ上をいきました。内容はサブタイトル通りの空を飛ぶ話で、父親に追いつこうとするオリビアの奮闘を描いており、意外な内容ではあったけれども非常に面白かった! 1巻から読んできたけれども、一番好みだったかもしれない。深まる疑惑の先にあるあの御仁の正体がツボでした。2025/04/27