内容説明
ヴィヴィとマツモト、100年の旅路の新たな舞台。新旧の歌姫型AIが一堂に会する歌の祭典『ゾディアック・サインズ・フェス』。その次なるシンギュラリティポイントでもあるイベントに参加するヴィヴィは、正史で“自殺”したとされるAI、オフィーリアと出会う。『オフィーリアの自殺』を呼び水に引き起こされる“魂の有無”を問う論争を防ぐため、ヴィヴィとマツモトはオフィーリアの自殺を阻止すべく、彼女を取り巻く舞台へ介入する。しかし、真実を探るうち、ヴィヴィにあってはならない“人間”との再会が訪れ―。―自ら命を投げ出す所業、それはAIの“魂”の存在を証明するのか、それとも否か?
著者等紹介
長月達平[ナガツキタッペイ]
1987年3月11日生まれの小説家。2014年「Re:ゼロから始める異世界生活」にてデビュー
梅原英司[ウメハラエイジ]
1982年12月21日生まれのシナリオライター。株式会社プロダクション・アイジーに所属したのち、現在はフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
36
新旧歌姫型AIが一堂に会する歌の祭典『ゾディアック・サインズ・フェス』。その次なるシンギュラリティポイントでもあるイベントに参加するヴィヴィは、正史で自殺したとされるAI、オフィーリアと出会う第三弾。オフィーリアの自殺を阻止すべく、彼女を取り巻く舞台へ介入したヴィヴィとマツモトが知る自殺の真相、あるはずのないヴィヴィととある人間との再会。アントニオとの切ない悲劇も、長らく続いた因縁の決着もなかなか印象的でしたが、それによって大切なものを失ったヴィヴィが託した歌とタオの決意もまたぐっと来るものがありました。2021/10/05
みどり
6
タオの話が切なかった。 アニメの展開と大きく変わるのはこの後半。でも、結局シンギュラリティ計画はどういうことなのかっていうのが、良く分かった感じ。2022/01/31
ken
2
次なるシンギュラリティポイントであ歌姫型AI達の祭典「ゾディアック・サインズ・フェス」、初代歌姫型AIであるヴィヴィも参加する祭典にて、AI史上はじめ自壊したAIオフィーリアの自殺阻止に動く。歌姫として生まれながらシンギュラリティ計画に従事する「ヴィヴィ」、歌姫としての使命に誠実な「ディーヴァ」との葛藤に胸が締め付けられました。タオの話も、特異な環境と体質で生まれたが故の彼女の大切な人を作らないという価値観が「ヴィヴィ」の歌によって変わり、そして大切な友人のために大きな決意をしたところはグッときました。2022/05/07
色素薄い系
1
オフィーリアとアントニオのお互い思い合っていたのにすれ違ってしまった結果はなんとも言えない後味でした。最後修正を行なった結果ディーヴァがそのツケを払わされそうになったのはどうやって回避するんだろうと思っていたんだけど、それよりも目覚めた先は修正したはずの戦争が始まっていたのは何なのか気になります。計画破綻させようとしていた何者かも次判明するだろうし最終巻も楽しみです。2021/12/12
dontknowstory
1
前半のオフィーリア関連はアニメと大体同じ ディーヴァが消えないってのが大きく違うくらい オフィーリア関連の掘り下げは嬉しい 後半は全く違う流れ 最終的にAI博物館へ行くことになるまでの過程を描いたもの タオとTAOの関係とヴィヴィとディーヴァの関係がいい感じ2021/09/21