PSYCHO‐PASS〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 371p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800001412
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

人間の心理状態や性格的傾向を計測した数値、通称“サイコ=パス”によって、罪を犯す前に潜在犯として裁く、シビュラシステムによる絶対のルールが破られた。社会の秩序を覆したのは、犯罪に手を染めてもなお、犯罪係数が上がらない―犯罪者として裁けない犯罪者・槇島聖護。次々と起こる猟奇的な連続殺人を影で操り、狡噛慎也が3年前に起きた標本事件でその名を目にして以来、監視官から執行官に堕ちてまで手がかりを追い続けていた男だった。刑事課一係で唯一、槇島と対峙し、数値で計れない悪意と友人の死を目の当たりにした監視官・常守朱は、大きなショックの中、彼を捕らえようという気持ちを新たにする。しかし、槇島は次なる大きな仕掛けを実行に移そうとしていた―。TVアニメ共同脚本家が自らが筆を執り、第2クール第12話~第22話を描く公式ノベライズ下巻。

著者等紹介

深見真[フカミマコト]
小説家、漫画原作者、脚本家。熊本県出身。2000年『戦う少女と残酷な少年ブロークン・フィスト』で第1回富士見ヤングミステリー大賞を受賞しデビュー。2002年には『アフリカン・ゲーム・カートリッジズ』で角川NEXT賞を受賞。出版社、メディアに拘らず数多くの作品を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カザリ

44
シビュラよりも、もっと管理しやすい方法があることに気付く。要は、完全なシステムがないってことなんだろうけど、このシステムがリアルに感じられないとSFは破綻してしまうと思う。初見はすごい感動したけど、3年経ってみると、これをこえるリアリティーをがんばってつくらないとなあ、と思う。2015/04/22

藤月はな(灯れ松明の火)

42
まやかしの理想社会はあっけなく、揺るがされた。ヘルメットによる、ホッブスが国家統治として絶対王政の必要性を説く前提とした「万人の万人に対する狼=自己保存のための自由」の暴走が腹立たしくも遣る瀬無い。特に「リンチをしたことで色相は濁りませんよね?」と確認する所には人間への生理的な嫌悪感を感じました。そしてシビュラ・システムの真実は人間の性悪説よりもより、醜悪なものだった。社会が成り立つためのシステムの目的は簡単に手段に成り下がる。それでも朱は悩み、責任を抱えながらも人を信じることを選んだ。彼女の決意に敬礼。2014/06/15

ソラ

31
アニメをDVDプレーヤーの故障により見れなかったのでほぼ初見に近い感じで読了。けっこうアニメより丁寧だったような気がする。これはまだ続く?2014/01/03

昼夜

23
シビュラが判定する自分の職業とか犯罪係数に興味があるけど何もかも押し付けられるのはちょっとなぁと思うのは違う社会に住んでるからですよね。自分が生まれてからずっと当たり前だった世界を否定するってなんかディストピアな物語だけだと思ってたら、全体的には変わらない小さいことだけど選挙に投票することもそうだなぁって思いました。読み終えたときに頭に「悪が栄えるのに必要なのは、善人が何もしないことである。」が浮かんだ。このあと朱と狡噛はどうするんだろう。2016/05/03

宇宙猫

20
★★★ 随分前だけど、最終回を見逃したので読んだ。こういう終わりだったのか。内面が描かれる分、アニメより悪意が強く出てるけど、インパクトは映像に負けちゃうのは仕方ないな。2021/12/24

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