内容説明
満月の夜、ちいさな魔女はいちわのカラスをつれておおきな魔女といっしょに北の国にむかいます。その森はびょうきで、魔女たちがきてくれるのをまっているのです。森を守る魔女の成長を描く絵本。
著者等紹介
石井睦美[イシイムツミ]
神奈川県生まれ。『五月のはじめ、日曜日の朝』(岩崎書店)で新美南吉児童文学賞、『パスカルの恋』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞、翻訳絵本『ジャックのあたらしいヨット』(BL出版)で、産経児童出版文化賞大賞、『皿と紙ひこうき』(講談社)で日本児童文学者協会賞、『わたしちゃん』(小峰書店)でひろすけ童話賞を受賞。児童書から一般小説まで幅広く執筆
岡田千晶[オカダチアキ]
大阪府生まれ。セツ・モードセミナー卒。絵本作家。ボローニャ国際絵本原画展2010入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
77
絵本。満月の夜おおきな魔女とちいさな魔女は森へやってきた。森は病気で、おおきな魔女は薬を作る。森はゆっくりとしか回復しない。だけどおおきな魔女は次の森へ行かなくてはいけない。ちいさな魔女は自分がこの森を守ると決心する。▽おおきな魔女は指示をしない。森の回復に手助けはするがゆっくり待つ。ちいさな魔女が懸命に呪文を唱える姿を待つ。2021/08/28
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
58
岡田千晶さんの絵に惹かれて。小さな魔女(娘)が病気になった森えお守るために、大きい魔女(母)に代わり、特訓し魔法が出来るようになる姿はとてもたくましく感じました。そしてそれを見守る動物たちの目の優しさ。こうやって森を守っていると思うと森を見上げてエールを送りたい。2019/07/03
anne@灯れ松明の火
34
遠い方の新着棚で。岡田千晶さんの絵に惹かれて。おおきな魔女とちいさな魔女は母と娘。病気の森を助けるために、やってきた。母の背中を見て娘は育つ。かつての母もそうだったように……。初めは思わなかったが、読み終えてから、表紙を見たら、ちいさな魔女の表情の凛々しさにハッとした。見守る森の動物たちの描写も素敵。2019/07/10
どあら
25
図書館で借りて読了。小さな魔女の成長は微笑ましいのですが、くろい森の結果も見届けたかったですね…(^_^;)2020/07/09
ふじ
24
あらいい雰囲気。もっと長い話で読んでみたくなる。森を守る小さな魔女の成長のお話。魔法を使うシーンが適度に不思議さがあって良い。それからどうなったかは、読者の想像の中。2021/12/20