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ユンボのいる朝

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  • サイズ A5判/ページ数 125p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784799902936
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

心の病気の父、クラスメイトから強要されしてしまった万引き…悩みを抱える幹は毎朝工事現場で見上げるユンボに力をもらっていた。心を病んでしまった父、クラスメイトから強要され、してしまった万引き……。小学5年の幹は、家でも学校でも悩みを抱えていた。そんな、幹の慰めは、毎朝ユンボが向かいのビルを上から解体しているのを見ることだった……。

麦野圭[ムギノケイ]
著・文・その他

大野八生[オオノヤヨイ]
イラスト

内容説明

毎朝、ユンボを見つめる幹には、だれにもいえない秘密があった。机の引き出しの奥にある消しゴムは、菊池くんに万引きさせられたものだ。お父さんにもお母さんにも打ち明けられない悩みを、ユンボの作業員の博巳さんは、ジュースを飲みながら聞いてくれた…。

著者等紹介

麦野圭[ムギノケイ]
神奈川県生まれ。日本児童文学者協会会員。児童文学同人誌「ばやし」同人。現在、障がい児施設支援員をしながら児童文学の創作に励んでいる。大久保美行のペンネームでも著書がある

大野八生[オオノヤヨイ]
千葉県生まれ。植物に携わるさまざまな仕事を経て庭を造る仕事へ。現在、イラストレーター、造園家として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

頼ちゃん

6
ぼくの思い、お父さん、お母さん、瞬くん、菊池くん、それぞれの思いがよくわかった。2019/06/25

ねこ

6
ユンボがいい。ユンボを操縦する博巳さんも魅力。なにより登場人物ひとりひとりへの作者のまなざしがやさしい。章立てに添えられた大野弥生さんのイラストもくすりとあたたかい。2019/04/30

You

2
丁寧な物語だった。出来事の展開より、心の動きをとても大事に扱っていた。丁寧だけど冗長ではなく、物語はここだというタイミングで動いていく。短い物語なのにしっかりとした説得力と読み応えがある。幹と菊池くんとお父さんとそれぞれのこじれきった事情がゆるんでいくのと、ユンボの実直なパワーで日に日に更地に近づいていくビル、それぞれになぞらえたベランダのミニトマトが、無理なくお互いを象徴しあって1枚の絵布を織る。主人公の弱気さもキーパーソンたちも展開も定石的で、かえってそれが瑞々しく、織り上がった絵がとても美しい。2020/03/06

matumoty

0
2019(令和元)年千葉県課題図書、中学年向け。①父親のうつ病②両親の不仲③クラス内いじめ④好きじゃないクラスメイトをあしらえない 等 エピソードが多い。小学校中学年には難しくないか?

もも

0
一冊の本の中であれもこれもと解決しないところが良かった。クラスメイトに強いられて万引きを犯した臆病な少年。お父さんは激務で心を壊し半ば休職状態、お母さんはその穴埋めで家事と仕事に奔走し、家庭内はひりひりする空気が流れている。子どもの世界は学校と家がほとんどすべてで、そこで起こることにずっと振り回されているけど、工事現場の働く車とそこで働く人にじわじわと心を動かされていく。お母さんに万引きを告白するシーンには目頭が熱くなった。ひたひた染みる一冊。2019/12/05

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