出版社内容情報
夏休み、ユリは大好きなおじいさまが居た高原の家に来ていました。そこで、ユリは不思議な動物たちの会議を目にすることになります。夏休み、ユリはいつも大好きなおじいさまがむかえてくれる高原の家に行きます。でも、今年はもうおじいさまはいません。その高原でユリは、思いがけずとても不思議な動物たちの会議を目にすることになります。
森山京［モリヤマミヤコ］
著・文・その他
岡田千晶［オカダチアキ］
イラスト
内容説明
ユリは夏やすみには、高原の別荘ですごします。そこで、いつもユリのことをまっていてくれるだいすきなおじいさまはもういません。ある日、ユリがそこでであったのは…。
著者等紹介
森山京［モリヤマミヤコ］
東京都生まれ。『こりすが五ひき』で講談社児童文学新人賞佳作。その後、「きつねの子」シリーズ（あかね書房）で路傍の石幼少年文学賞、『あしたもよかった』（小峰書店）で小学館文学賞、『まねやのオイラ旅ねこ道中』（講談社）で野間児童文芸賞、『パンやのくまちゃん』（あかね書房）でひろすけ童話賞、『ハナと寺子屋のなかまたち 三八塾ものがたり』（理論社）で赤い鳥文学賞を受賞。２０１８年１月逝去。『ハンカチさがし』が遺作となった
岡田千晶［オカダチアキ］
大阪府生まれ。セツ・モードセミナー卒。絵本作家。ボローニャ国際絵本原画展２０１０入選。絵本作品に「うさぎちゃんとはるちゃん」「だいすきのしるし」など（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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☆よいこ
69
絵本。森山京・作▽ユリは高原の別荘で夏休みを過ごす。春におじいさまが亡くなり、別荘はもうすぐ売却され大きなホテルが建つらしい。ユリがテラスで絵本を読んでいたら、母のハンカチが無くなった。風に飛ばされたかとユリは探しに行く。するとハンカチを首に巻いた野うさぎが駆けていった。追いかけて茂みをぬけると、たくさんの動物たちが集まっていた。ホテルが建つことで森に住むことができなくなった動物たちが記念写真を撮る。動物たちは別れを惜しみつつ遠くの山や森に去っていく▽寂しくて不思議なお話でした。2018年刊2024/03/30
はる
53
表紙の絵に魅かれました。森山京さんの優しく上品な文章と、岡田千晶さんの繊細な絵が素晴らしい。森山さんはこれが遺作とか…。爽やかな初夏の雰囲気。ページを捲るごとにじっくりと堪能しました。あ、でもヘビはちょっとリアルで怖かった笑。2018/10/08
anne＠灯れ松明の火
27
新着棚で。森山さん、絵は岡田千晶さん。おふたりともに惹かれて。もうすぐ取り壊されてホテルになる別荘に来たユリ。お母さんのハンカチを探して、柵を越えたら……？ 文章に品があり、絵は隅々まで丁寧。本当に素敵な作品。出会えて良かった^^2018/09/13
gtn
17
人間より弱い者を憂う心清らかな少女が生み出した幻影。少女のおかげで、動物たちはしっかり認識され、人間の犠牲に留まることなく、新天地に旅立つ。2020/04/09
ヒラP＠ehon.gohon
17
別荘地の夏の風を感じるようなお話です。 まもなく人手にわたる別荘で、ユリはどこかへいってしまったハンカチを探しているうちに不思議な夢を見ます。 それは別荘で過ごした思い出の品と、別荘地に棲む動物たちの夢でした。 いかにも夏の別荘地にふさわしいメルヘンでした。 岡田千晶さんの絵がとても爽やかです。2018/10/01
