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内容説明
イスラムと音楽、その関係と成り立ちとは。古代ギリシアから近代アラブまで、イスラムと音楽の歴史や関係性を詳しく解く。
目次
第1章 古代ギリシアから
第2章 哲学者達の音楽理論
第3章 スーフィーの修行における「音楽」
第4章 コーランとハディースの中の音楽
第5章 コーランの読誦とアザーン
第6章 君主と音楽
著者等紹介
新井裕子[アライヒロコ]
お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。文学修士。平成20年度まで、放送大学、東京外国語大学、各非常勤講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
兎乃
32
ユダヤ教/キリスト教における音楽との結びつきは周知事項として、例えば仏教における読経・聲明、その口伝から音楽理論を湛えた楽譜に相当する墨譜の存在を鑑みつつ、平曲・謡曲・浄瑠璃などの音曲を奏でる時、さて、イスラム教の音・音楽とはいかなる時を刻んだのか。この問いに、本書は見事な解答とさらなる考察、そして音楽的冒険の旅を用意している。宗教的・歴史的・政治的な側面からイスラム教圏を知るよりも 興味深く読めて 良い読書時間を過ごした。音楽って いいなぁ。2015/10/23
sun
6
イスラムの音楽の取り扱いの歴史を軸に、キリスト教、ギリシャ、ヨーロッパ等との関係を上手くつなげている。トルコマーチやアラベスクがイスラムと関係ある所からリュートの語源もイスラムにある等、興味深い。 音楽の政治や宗教を超えた繋がりを再認識させる。2016/03/19
Go Extreme
1
音楽忌避: イスラム法「五つの法規定」・音楽は「禁止」に分類されることあり 音楽忌避の起源詳細は不明 宗教音楽: スーフィズムのメヴレヴィー教団によるサマーウ/旋舞儀式ー宗教的意義を持つ 同教団は音楽理論発展・多くの演奏家・作曲家輩出 学者の意見: ガザーリーー精神的成長に役立つ音楽は許可・悪影響を与えるものは禁止 イプン・タイミーヤー宗教に役立つ音楽を推奨・娯楽的音楽は慎重扱い 音楽とコーラン: コーランの朗唱ー音楽性を持つが一般の音楽とは異なる ハディースー音楽に関する言及・直接的な禁止の言葉なし2025/02/08
Yoshi
0
イスラムは音楽を忌避している、が存在もしている。 その理由はあるのだが、その中でギリシャ、西洋音楽の大本も理論などを取り込んで発展していったのは興味深い。 哲学自体がイスラムを一回通してからなのでおそらく音楽の項もでているのは間違いない訳だから、、 メヴレヴィ―教団のサマーウを見てみたくなった。2019/07/24