出版社内容情報
誰もが羨む美貌と聖職者としての高い地位。
それらを手にしながら無感動に生きる『風読み』は、忌み者として蔑まれる『アラズ』を物珍しさから助ける。
瀕死にもかかわらず、燃える瞳で抗うアラズ。その輝きに風読みは気づかぬうちに心奪われていた。
人の言葉を解さぬアラズだが、傷も癒え、風読みとの生活に少しずつ馴染み、好物のマドレーヌを頬張るようになる。
やがてその身体が変化する『季節(ルトゥ)』が訪れ、二人の間にも…。
榎田尤利が描く、珠玉の異種間ラブストーリー
内容説明
誰もが羨む美貌と聖職者としての高い地位。それらを手にしながら無感動に生きる『風読み』は、忌み者として蔑まれる『アラズ』を物珍しさから助ける。瀕死にもかかわらず、燃える瞳で抗うアラズ。その輝きに風読みは気づかぬうちに心奪われていた。人の言葉を解さぬアラズだが、傷も癒え、風読みとの生活に少しずつ馴染み、好物のマドレーヌを頬張るようになる。やがてその身体が変化する『季節』が訪れ、二人の間にも…。榎田尤利が描く、珠玉の異種間ラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
74
聖なるニウライに仕える聖職者ソモンである風読みは無口で無表情の美貌の持ち主。ある日忌み者アラズが捕らえられ暴行を受けていたが風読みが彼を保護することに。言葉も通じなかったが風読み邸の生き物とすぐに馴染んだアラズことマドレーヌ。そんなマドレーヌにだんだん心惹かれていく風読み。だけど彼を森に帰さなければならない。友人明晰と共に旅に出るも危険に晒される。季節(ルトゥ)が訪れ半分(アルダ)が見つかる。賢者、翼竜、神鳥カルラ。まさにファンタジーの世界。単なるBLで括られない。そこに生まれた愛情だけでなく、友情あり→2022/07/15
Yuri
21
作家さん読み。ファンタジーはどれだけすんなり、その世界に入り込めるかがキモだと思っているのですが、本作はあっという間に世界に入り込めていました。不条理な約束事にめげず、なんだったらそれを逆手にとっての大活劇。ヨミとマドレーヌの起こす一陣の風が、この世界をきっと良い方向へ誘ってくれると確信できる幸せな読後感。2022/08/19
じぇりい
10
本を開いてまさかの二段組。二段組は苦手なんだけと世界観は大好きなので最後まで飽きることなく読めました。マドレーヌと関わることで知らず知らず変わっていく風読み。欲望を理性で抑え込み、訳のわからない執着が愛だと気づく過程は読んでいて楽しかった。遠い過去のお話だと思っていたらニウライ登場でこれまで自分の中で出来上がっていた設定がひっくりかえってしまった。2人が変えていくアカーシャの未来を見てみたいが、私はなんと言ってもプティのフワフワの白い毛に包まれたい!2022/06/19
ななこ
7
美しい表紙に惹かれて手に取った作品でしたが、想像以上に素晴らしかった!冷徹で人嫌いで知られる美貌の風読みが、生命力に溢れたマドレーヌに惹かれていく過程が秀逸すぎる。BLながら隅々まで作り込まれたファンタジーの壮大な世界観にすっかりのめり込みました。2022/09/17
あきら
6
久しぶりに読み終わってしまうのを惜しむようなBLを見つけました!まあ、シリーズものなので更に嬉しいんですが。誇り高く自由な受けに出会って戸惑う攻め!大好物です。しかも、攻めの方が美人ちゃん、更に良いです!でも、風読みことユーエンは結構理性的。例のシーンで理性の鳥が飛び立っていく情景で表現するの斬新すぎて萌えました(笑)表現が回りくどいんだけど、それがユーエンの過去や人柄にマッチしていて相乗効果でキュンとするんですよ。この巻ではふたりの恋愛は進展してるけど、世界は全く変わってないのでこれからですな。2022/07/23
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