内容説明
ワンブレスト―片方の乳房をなくした乳がん患者。彼女たちの精神面をケアするため、一人の女性心理学者が立ち上がった。身体にも精神にも傷を負った参加者たちに、敢えて“グループ”でのカウンセリングを試みる彼女。年齢も職業もばらばらの参加者たちが、はたして心を開いて語り合えるのだろうか。セッションを重ねるごとに少しずつ明かされるそれぞれの過去。違う時代を生きた女たちの半生が語られるうち、奇跡の光が射しはじめる。中国の国家一級女流作家、畢淑敏の初邦訳本。
著者等紹介
畢淑敏[ビシュウミン]
女性。1952年中国・新疆生まれ。1969年に軍に入隊しチベット高原で11年間、衛生部員・軍医として従事。1980年からは北京で20年間に渡り医療に携わる。ベテラン内科医である一方、心理学を学び心理カウンセラーの資格も取得。1987年に作家としてデビューし、これまでに北京文学賞をはじめ30余りの受賞歴を持つ。専門の医療をテーマにした作品を数多く発表し、「文学界の白衣の天使」と称される国家一級作家である
本多由季[ホンダユキ]
明治学院大学卒業後、出版社勤務を経て北京に語学留学。そして通訳案内業の資格を取得。その後はフリーで中国ドラマの字幕翻訳を手掛けるなど、中国語関連の仕事に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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