内容説明
19歳の翔馬は、楽に稼げると開き、警備員のバイトを始める。しかし、配属先はなんと大学の守衛室!一緒に働く3人の過去を知り、翔馬の世界の見方は変わっていく。仕事とは何か、人生とは何か、生命のつながり…彼らが「生きざま」を通して教えてくれたのは、「未来の誰かの笑顔のために行動する」ということだった。未来に向けて、翔馬が決意したこととは―?
目次
新天地へ
ギンガムくんとゾウちゃん
輝ける場所
弁当は妄想の入り口
自分にしかできないこと
本当の優しさ、本当の強さ
魚との約束
いただいたもの
学び舎
未来の誰かの幸せのために
暁光
はじまり
著者等紹介
喜多川泰[キタガワヤスシ]
1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年『賢者の書』(ディスカヴァー)にて作家活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coldsurgeon
6
人が生きていくうえで、社会から多くの恵みを受けていることを自覚する必要性を訴えている。食事の際に「いただきます」と合掌して唱えるが、そこには多くの人の手による恵みに感謝するだけではなく、自然がもたらす恵みにを心に思い浮かべる想いもある。人生のどこかで、知らず知らずのうちに恵みを得ていることに気づき、未来の誰かの幸せのために、生きていきたいと思う機会が生まれる。心を潤す物語だった。2025/09/15
dokusho_st
2
この本を読んで私もこの瞬間から変わっていきたいと背中を押される一冊でした。 私の読書人生は喜多川泰先生の本から始まっているので、他の作家さんとは思い入れも違い、やっぱり新刊を購入して、しっかり目で読んでみるということをして良かったと強く感じます。 これからもそういう作風を楽しみにしています。 力強く生きていきたいと思える一冊でした。2025/09/07
Kent
2
「自分にしかできない仕事」とは特別な才能に基づくものではなく、誰でもできる仕事を徹底して行うことで生まれるのだと知り、深く感銘を受けました。例えばゴミ拾いは誰にでもできることですが、徹底して行えばその人ならではの違いが表れます。自分にしかできないことは、今目の前の仕事の中に潜んでおり、その価値を生み出せるかどうかは自分の姿勢次第です。今回の読書を通して、日々の取り組みを改めて見直し、より誠実に仕事に向き合いたいと思いました。2025/08/31
ぽんかな
1
何かを食べる(いただく)時に、ここまで深く考えたことは無かった。たくさんのつながりがあってこそ今の自分が存在する。動物や植物の命をいただいて、作ってくれた人の時間もいただいて。いただきますに込められた深い意味、忘れないでいようとおもう。2025/09/11
みゆきち
1
いただきます。って言葉に込める気持ちって こんなにも何度もアップデートされるんだなって感じた。 動植物の命をいただくことはもちろん、作ってくれる人の命、素材に関わった人の命。宇宙まで拡がったり。壮大だけど、見えないけど、事実だから、改めて感謝する。そして、見ててください。って決意を大切にしたい。2025/09/10