内容説明
東京で挫折し、故郷の丹馬九重市に戻った主人公・弓沢は、市役所のアルバイトに採用され、正規職員を目指していた。担当していたリゾートの開発計画が頓挫し、あわやクビというところで、市役所の問題児・櫛間とタッグを組み、市の財政難を解決する特別プロジェクトに従事することに。作戦名は「ライオンのひげ」。それは資産家たちを、防犯カメラの映像を利用して巧みに説得し、合計3億円の寄付を募るというとんでもないプロジェクトだった―。笑って泣ける限界突破の資金調達劇が、始まる!
著者等紹介
香住泰[カスミタイ]
京都府生まれ。1997年に『退屈解消アイテム』で小説推理新人賞、2001年に『水都・乱出逢』で大阪ミレニアム・ミステリー賞(大阪21世紀協会賞)、2014年に『稲荷山誠造 明日は晴れか』(ディスカヴァー)で本のサナギ賞(優秀賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すしな
45
102-25.零細市役所を舞台にした悲哀と軽快な物語として楽しみながらも、読み終えてからは現実への不安が静かに残りました。登場人物たちの突飛な行動はコメディとして描かれていますが、その背景には財政難に追い詰められる地方の切実さがにじんでいます。地方公務員は安定した職業と見られがちな一方で、地域社会と密接に結びつき、判断一つで軋轢を生みかねない難しい立場にあることも伝わってきました。香住さんらしい読みやすさと爽快感がありつつ、地方自治体はこれからどう生き残っていったらいいのかを考えさせられる一冊でした。2025/12/13
Walhalla
33
財政難となったある地方都市の職員コンビが、打開策を掲げて走り回ります。ちょっとくだらない始まり方かなと思いましたが、物語が進むにつれてハラハラドキドキしながら面白さが加速します。中盤以降、またちょっとくだらない終わり方かなと思いましたが、最後はキレイに収まりましたね。法律とかモラルとか、あまり細かいことは気にせず、ドタバタ展開を楽しむのに良い作品でした。(Audible)2026/05/14
ゆん
24
市の財政難を解決するために、捏造に近い防犯カメラ映像をネタにして、資産家などに寄付を迫る『ライオンのひげ』作戦に任命されることになった弓沢と不良職員の櫛間。 要は市長から防犯カメラ映像をネタに寄付金引っ張ってこいと恐喝まがいな事をさせられるのだが…。 剛柔併せ持ち、アメとムチを使い分けあの手この手で相手に迫る交渉はアイディア満載で面白かったです! 最後の方は出来すぎたお話感は否めなかったですけど、ドタバタお仕事コメディ小説として、エンタメ小説として満足できる内容でした!2026/05/24
にゃむこ@読メ13年生
21
【Kindle Unlimited】もっと痛快な話かと思ったが、それほどでもなかった。すべてが都合よく物語が回っていた。「Audible☆4.5」の帯句にちょっと騙されたかな、とも思ったが、なるほど「ながら聴き」するには程よいのかもしれない。2025/10/05
じお
17
★★★☆☆ 東京で挫折し、地元の丹波九重に帰り、市のバイト職員として働いていた弓沢諒、正職員に採用予定だったが、市の財政悪化によりそのままクビの危機に、そんな彼に市長らが持ちかけてきたのは非合法スレスレの寄付金集めだった、彼は不良職員・櫛間と組まされ、あの手この手で寄付を集める事になるのだが…、頭空っぽで読むべしの痛快ドタバタコメディ。まずまず、ストーリーからキャラから、これぞコメディという内容で、サラッと楽しく読める一冊。常識やら道徳やらは全部投げ捨てているような無茶苦茶でありながら、→2026/05/23




