内容説明
科学的に証明された費用対効果の高い教育とは?各種メディアで話題!社会現象にもなったベストセラーハンディ版。
目次
第1章 他人の“成功体験”はわが子にも活かせるのか?―データは個人の経験に勝る
第2章 子どもを“ご褒美”で釣ってはいけないのか?―科学的根拠に基づく子育て
第3章 “勉強”は本当にそんなに大切なのか?―人生の成功に重要な非認知能力
第4章 “少人数学級”には効果があるのか?―科学的根拠なき日本の教育政策
第5章 “いい先生”とはどんな先生なのか?―日本の教育に欠けている教員の「質」という概念
補論:なぜ、教育に実験が必要なのか
著者等紹介
中室牧子[ナカムロマキコ]
慶應義塾大学総合政策学部教授。慶應義塾大学卒業後、米ニューヨーク市のコロンビア大学大学院でMPA,Ph.D.を取得。専門は教育経済学。日本銀行等を経て、2019年から現職。デジタル庁シニアエキスパート(デジタルエデュケーション担当)、東京財団政策研究所研究主幹、経済産業研究所ファカルティフェローを兼任。政府のデジタル行財政改革会議、規制改革推進会議等で有識者委員を務める。日本学術会議会員(第26期)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆうすけ
9
年始に『科学的根拠(エビデンス)で子育て』を読んで、10年前の本書に戻ってきました。こちらの方が学力にフォーカスをしているので、読みやすい。おそらくはデビュー作なのだと思いますが、ほと走る情熱が凄まじい。因果関係がなぜ重要なのか、最も信頼性がおけるランダム化比較試験 へのリスペクト、学術研究の成果を世の中にしっかりと返していこうという意思がすごい。明日からすぐに使えるTIPSも盛りだくさんですので、色々な使い方ができる。2025/07/02
ももたそ
1
海外のデータをもとに、何をすれば学力が向上するのか、生涯賃金の上昇に資するのか、といった考察が繰り広げられています。教育と経済学が結びつくと、こうも面白い考察ができるのか!と目から鱗でした。2025/06/27
buccoroli
1
最初は、経済学?となめていたが、まさに目からウロコ!耳が痛い! ぐいぐい読み進めることができた。 あとがきで竹中平蔵に感謝しているのは気に入らんが、毛嫌いする前に敵を知ろうと思うぐらいにはなった。 2025/02/17
monado
1
実験自体が日本において再現性があるかという問題はありつつも、闇雲によさげな教育政策をとるよりはエビデンスベースがよいだろう。また本書の結果はあくまで統計データであるので、ある一人の個人に対して適用できるかというと正しくはない。個性のような分散値が高そうなものを考慮するのは難しいだろうが、参考にはなる。2024/12/07
k
1
もう少し詳細を教えてほしい。 「データ分析の力 因果関係に迫る思考法」と内容は同じでより初心者向け。2024/10/11