内容説明
鬼の正体は「人間の死体」。タタリの原因は「都市開発」。迷信、妖怪、奇病、超能力…現役医大生が徹底解明。ちょっと怖くて、タメになる!不思議な現象の裏側とは。
目次
第1章 「外」の呪い(現代の呪い―呪いは、今も生きている;王家の呪い―名門一族を苦しめた謎の病;神の呪い―救いのためのホルモン・カテコラミン ほか)
第2章 「内」の呪い(不浄の呪い―血液が生命を脅かす;憑依の呪い―病によって、性格や行動が変わる;ミクロの呪い―見えない敵との戦い ほか)
第3章 「未知」の呪い(偽りの呪い―オカルトはすべて既存の事実で説明できる)
著者等紹介
中川朝子[ナカガワアサコ]
2000年生まれ。大阪府出身。現役医学部生。医学部進学を機に小説を書き始める。大学で学んだ専門知識を土台として、純文学・SFの設計を試みる。第8・9回日経星新一賞学生部門優秀賞受賞。第39回大阪女性文芸賞受賞。第17回出版甲子園準グランプリ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
100
2か月間99円キャンペーンで初めてのAmazonオーディブルにて拝聴。若き女子医大生が医学の見知からオカルトを俯瞰した本でした。赤鬼青鬼の著者の推論、ハプスブルグ家のアゴのシャクレなど、そこそこはおもしろく聴きました。ただ、初めてのオーディブルなので頭に入ってこないのか、本書の内容に対しての興味が薄れて行ったのか分かりませんがリアル本を読了した満足感は無く、いつも書いている手書きの読書ノートにも記載しようにも手掛かりが無くなんだか途方に暮れてしまいました。私にはオーディブルは合わないのかな?2025/02/09
羊山羊
15
ご飯食べながらは読めません!古代より、不可解とされてきた現象や化物について、科学的なアプローチで見てきた記録を紹介してくれる1冊。結構メジャーなネタが多いので、トリビアとか好きな人はほとんど知ってるのではないだろうか。ただ、死体の話とかグロくて臨場感抜群、やたらリアルなので、ご飯前後は読まない方がいいかも。2024/09/22
eyemu
14
思ったより浅い。 率直な感想。 もっと1つ、1つを深堀りして科学して欲しかった。 楽しみにしていた分、残念だった。2024/10/05
流之助
13
表面的にすぎる感じもあるけど呪いを細かく分類している点はおもしろく、コラムもあって軽く読む分にはいいのかな?帯文にまんまとのせられてしまった感あり。科学という文脈で語られる呪いは無味乾燥なものよな。なぜこの呪いが発生したのか、もう少し掘り下げた解釈を勉強したりしたいなら他の本を読むべきなのかも。2025/01/22
生肉
13
前書きで見せた呪いをはじめとした不可思議な現象への熱量の割に肝心の呪いへの踏み込みが浅い。呪いを科学するというテーマなのに「かつて呪いとして恐れられていたAという現象はBという病気である」って話をするのにいきなりBという病名を出してしまうわ、それが呪いとして恐れられていた頃はそれがどう恐れられ人々はどう呪いと関わってきたかがほとんど語られていないわでお粗末もいいところ。終盤に至ってはスプーン曲げは超能力じゃなくててこの原理など手品の種明かしが始まっていったい何の本なのやら。2024/10/08