内容説明
駅のトイレにかけこむと、絶世の美女が眠っていた。酔っ払うと記憶を失くしてしまう彼女、「ナタリー」に、ボクは「ゲーリー」というあだ名をつけられる。さらに「運命のひとを探して」と依頼され、ナタリーいきつけのバー「おととい」で彼女の男漁りを見守ることに。現れるのは、変わった悩みを抱える男ばかり。はたして「運命のひと」を見つけることができるのか…!
著者等紹介
百舌涼一[モズリョウイチ]
1980年、山口県周南市出身。大学卒業後、広告制作会社に就職。コピーライターを生業とする。『ウンメイト』(「アメリカンレモネード」を改題)で第2回本のサナギ賞を受賞し、小説家デビュー。2020年、『ゼツメッシュ!ヤンキー、未来で大あばれ』(「ロストカゾク」を改題)で、第3回青い鳥文庫小説賞金賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aki
12
オーディオブック// ふふっと笑いがもれてしまう場面が多かったです。 それぞれキャラクターが個性的で可愛らしい。 上司が怖くて嫌だなと感じていたらラスト、キーパーソンだったようで納得。 伏線回収もばっちりでおもしろミステリーでした。2025/05/01
西澤 隆
5
バーのマスターって大事だよね。絶妙な距離感。お酒には詳しいのだけど客が詳しいことは強要しない。そして出てくる食べ物もうまい。絵に描いたような素敵なバーマンがいて、そのお店が舞台として物語が展開するから、なんだか現実感のないお話しがしっくり来る。素敵なバーに憧れと、ほんの少しの「ああ、あそこっぽいな」と思う記憶の中のバーがあるかどうかでこの話は手触りがかわってくるような気がします。とはいえ、物語のきっかけはトイレでの「暴発」。その後も繰り返しおなかのユルい主人公のドキドキが語られるので読み手は選ぶはずですが2021/12/27
ほにゃらか
5
お腹の弱いゲーリーとお酒を飲むと記憶を飛ばしてしまうノンメモリーのナタリーが、素敵なマスターのいるバー「おととい」で運命の人を探すお話。 恋愛ものだ!と思ってみましたが、これは……笑 書き出しから勢いがすごくて楽しく読むことが出来ました。題材的にお下品になってしまうのではと思うも、そのような嫌悪感もなく読むことが出来たことがとても印象的。コメディ調で進むので読みやすいです。 出会い方も普通ではない(だいたいゲーリーのせい)そんな2人でしたが良いコンビでした! また機会があったら他の作品も読んでみたいです。2021/07/09
難波猛
3
#読書 ◆お腹も気も弱い主人公が、美人だが酒を飲むと記憶を失くすヒロインの「運命の人」探しに巻き込まれる話 ◆コメディとサスペンスとラブコメをミックスした作品 ◆バーで出会う登場人物達がラストで全員役割を持ち、そういう「運命の人」の意味も含まれていた ◆AudioBookで聴いたが、ヒロインも男性声優が一人二役で演じていたため、「絶世の美女」ナタリーというイメージが最後まで持てなかったのは残念2022/08/17
ハル
2
面白かったです。思えない展開ばかりです。2022/07/23