内容説明
「ねえ、ふたりは『カケラ女』の都市伝説って知ってる？」麻丘郁美は華やかな大学生活を送っていた。ところが、仲間たちが一人の女子学生と諍いになり、屋上から突き落としてしまう。その現場にいた郁美は、彼女の死亡を確認する。しかし翌日になると、遺体は忽然と消えていた。そして後日、仲間の一人が変死体となって発見される。
著者等紹介
清水カルマ［シミズカルマ］
奈良県生まれ。作家・フリーライター。２０１８年、第４回本のサナギ賞大賞を受賞。翌年、受賞作『リジェネレイション 闇の底に蠢くもの』を『禁じられた遊び』に改題しデビュー。新人ながら瞬く間にベストセラーとなり、話題を呼ぶ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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HANA
67
いいなあ、こういう徹底してB級に拘った小説って。都市伝説で語られるカケラ女、そして屋上から突き落とされたのに消えた死体。兎に角人物像系から展開、怪異の正体まで、舞台もスクールカーストが厳然として存在する大学にドロドロとした派閥争いと、アイドルとかが出てくる低予算Ｊホラーを彷彿させる出来。読んでる最中何か脳内でシーンが再生できるほど。その為容易に先の展開を読む事が出来るが、自分を始めある種の志向を持つ方々にはそのありきたりの展開こそが堪らないわけであります。嫌さとカタルシスが交じり合う良い展開でした。2022/05/29
うまる
38
カケラ女の都市伝説×大学のミスコンのホラー。女性同士の戦いの場であるミスコンと、自然と女性の優劣順位ができあがる学校という嫌な感情がうずまく環境が、怖い話に繋がるのが面白かったです。『禁じられた遊び』の要素が都市伝説になっているという設定も意外で良かった。 著者の作品を追っているので、終盤の「呪文がわからない」のシーンでは、あの呪文だよ！となるし、『寄生リピート』の比良山家の双子の話が出てくるのも嬉しいサービスでした。 スポットライトを浴びる所で起きる惨劇のラストシーンはキャリーっぽい。次作も楽しみです♪2021/05/20
Yu。
26
‥憎しみを残したままこの世を去ろうとする者達の憎悪の念を叶えるべく存在する“あるモノ”がもたらすリベンジホラー。。スクールカーストの最上位に憧れる気持ちは分かるけどさ‥ それにしても悲惨な顛末だよね。‥そうそう、そういったのを超越してる“恵里奈”ってスゴイ(๑¯ω¯๑)2022/05/28
ayumii
20
結構グロくて怖いのだが、とてもシンプルで分かりやすい構成なので、サクサク読める。都市伝説みたいな感じで、身の回りにもありそうな気がしてくる。暗くて人気のないところが怖い気がするのはそれなりの理由がある…のか…2023/08/29
ゆん
19
『禁じられた遊び』シリーズ。 ある諍いから一人の女子大生が屋上から突き落とされ死んでしまう。 が、翌日に忽然と死体は消えていて――。 「復讐のために死体が蘇る」という都市伝説が現実となる。 都市伝説"カケラ女"の正体は……。 死んでも殺してやるという執念、憎悪、激しい怒りは恐ろしかった。 だけどちょっと荒削りな作品という感は否めないかな？2024/01/26
