内容説明
2040年には、人口の半分が独身者に…「ソロ大国・ニッポン」をどう生きるか、徹底検証!
目次
第1章 「ソロ社会」化する日本
第2章 孤独とは悪いことなのか?
第3章 ソロの幸せ、既婚者の幸せ
第4章 恋愛強者と恋愛弱者の生存戦略
第5章 ソロ化と集団化の境界線
第6章 自分とは何か―一人の人間の多様性
第7章 世の中を動かす「感情主義」のメカニズム
終章 「withコロナ時代」の生き方を考える
著者等紹介
荒川和久[アラカワカズヒサ]
独身研究家/マーケティングディレクター。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。韓国、台湾などでも翻訳本が出版されるなど、海外からも注目を集めている
中野信子[ナカノノブコ]
1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。同大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務後、帰国。現在、東日本国際大学教授。テレビ番組のコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
117
独身研究家と脳科学者が、独身者の多くなる社会のこれからのあり方についていろいろ語る一冊。中野先生が(既婚者ながら)独身にかなり肯定的な意見を持っているので、第二章あたりでは、独身は悪か、ということについて持論が述べられている。ただ、最終的には独身がいいとか悪いとかそういうことではなく、必然的にこれから独身者が増えていかざるを得ない状況であることが、各種データや予測から明らかになっていることがわかるのが、多分この本の意義じゃないか。2021/12/27
ehirano1
113
「恋愛の後には『結婚』『出産』『子育て』という冷静に考えて凄く大変な負荷がある。そこで、冷静にならないように恋愛が存在する」という考え方がとても印象に残りました。2024/05/08
Roko
35
生涯結婚しない人が増えていると世間では言っていますが、荒川さんの説明によると、江戸時代の状況に戻っただけなのだそうです。明治から昭和までの結婚率が高かっただけで、結局は元に戻ったというのです。恋愛弱者にも結婚して欲しいから「お見合い」という制度を作ったけれど、今はそれが廃れて元に戻っただけ、これが自然な流れなのだというのです。2023/01/15
kum
33
「2040年には独身者が47%」になり「ソロ社会化する」という日本の未来予想はもうすぐそこ。結婚はしたい人がする趣味みたいなものになるかもという説まで。日々親世代と子供世代の明らかな価値観の違い、その中間にいる自分世代がまさにその転換期の狭間にいることをリアルに感じるところもあり、興味深く読んだ。メジャーとマイナーが入れ替わるような世の中では、当然暮らし方も家族のあり方も、何を幸せと思うかも大きく変わってくる。従来の価値観にがんじがらめにならず、変わりゆく社会の中で柔軟に生きていきたいとあらためて思った。2023/03/09
空猫
31
prime reading。脳科学者中野サンとの対談。荒川サンは「独身研究家」だそうで。近い将来独身者が半数になるとの予測。それが「普通」になる日本社会はどうなっていくのか。そもそも2割は「独り」を好み、結婚には向いていないデータもあり、そして多様性、コロナ禍が拍車をかける。withコロナ社会が当たり前の未来に、少子高齢化の日本をどう生き抜くべきか?対談なので読みやすいけれど内容はみっちり。…絆は鎖…皆で個性を求めて結局画一化…意識高い系の呪縛…欧米の方が同調圧力は強い…等がツボった。 2022/01/18