内容説明
ただ疲れるだけのコミュニケーションから脱出するヒント、教えます。話題の子育て実践講座、待望の書籍化。ポイントがわかる!「青カード」「赤カード」付き。
目次
第1章 「代わりの行動を教える」○○してね
第2章 「一緒にやってみる」じゃあ、一緒にやってみよう
第3章 「気持ちに理解を示す」○○だよね、わかるよ○○なんだね
第4章 「環境をつくる」キョリ・メセン・シゲキ
第5章 「ほめる」○○できたね
著者等紹介
伊藤徳馬[イトウトクマ]
民間企業を経て、2004年に茅ヶ崎市役所に入庁。2007年から子育て相談・児童虐待担当になり、2010年に子どもへの対応方法を練習する講座を事業化。その頃から「市町村の児童虐待対応」や「簡易なペアレンティングの講座展開」あたりのお題で講座・研修講師をするようになる。現在は、福祉の総合相談や計画を担当する部署に所属。プライベートの活動で、子育てを練習する講座「ちはっさく」を一般向けに実施したり、講座を実施する仲間を増やしたりしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
41
うんちのトイトレだけ進まず、イライラして怒っては自己嫌悪の繰り返しのため、今読まなくては!と手に取った本書。褒める、共感する、復唱するなど知識として知っていることも、いざやるとなるとできない。これらの方法を実際に練習してみよう、という内容。著者は自治体などで講座を開かれているらしく、実際に講座に参加しているように練習することができる。否定形がダメとはよく聞くが、「座らないで」「口を閉じないで」と言われると、確かに大人でも一瞬考える。なるほど〜。何事も練習が大事。そりゃそうだよね、と納得できる。2022/05/03
ま
31
代わりの行動を示す、普通を褒める、一旦共感する、話す環境を整える…うん、できる。全部やろうと思えばできるぞ。ただし万能ではなく、ストレスを六割くらいに減らせればOKとする。このスタンス嫌いじゃない。事例がいちいちリアルでそこも好ましかった(「子供がスーパーでイカの目を押す」とか)。2022/10/31
アルカリオン
12
KindleUnlimited 書名の通りの良書。著者の職務経験等を通じて得た気づき・コツについて「書籍として広く伝えるべき」という動機でまとめられている。「本を書きたい・売りたい・有名になりたい」という姿勢ではないので「魔法のワザ」とかは出てこない。控えめで堅実。「こうすればうまくいく可能性がいくらかでも高くなります」▼子供に対して怒りをぶつけるのは、エネルギーが必要な割にしつけにならず、効率が悪い。「どならない」を薦めているのは理想論を振りかざしているわけではなく、効率的・効果的な方法であるから。2021/06/08
家主
6
63B 保護者にも、懇談会や研修会で伝えたい内容。青カード、赤カードの内容のように、現象に名前をつければ意識しやすい。環境を作らないで話をするのは、初めから負け戦、みたいな話が納得。妻や他の人がそうしているのを見たら、「距離」が遠いまま話してるから伝わらないんだな、とか思うようになった。「距離」「目線」「刺激」だったかな?環境を作る3点セットは、周りの人にも広めたい。2021/12/21
しろ
4
否定形を避ける(肝心の正解がわからない)、曖昧な指示をしない(正解も基準も不明瞭)、指示だけでなく一緒にやってみる(親は言ったつもりでも、伝わっていなければ意味がなく親が勝手に落胆するだけ)、共感を示す(表面的な共感と深い共感を使い分ける)・・など。青カード・赤カードという区別で、OKパターンとNGパターンの典型が示されている。具体例も豊富でわかりやすく、身につまされる思い。あとは自分の気持ちにどれだけ余裕を持てるか次第である。2022/02/26