内容説明
新宿歌舞伎町に本屋を開いたカリスマホスト・経営者が語る名著13作の意外な読み方。
目次
夏目漱石『こころ』―“男のマウンティング小説”が、いつまでも教科書に載っていていいのだろうか。
村上春樹『ノルウェイの森』―女性が口説いた方がうまくいく世の中、これからの男の生き方とは。
又吉直樹『火花』―本音なんてどうせ伝わらない。諦めの中に、どんな希望を見出すのか。
吉野源三郎・羽賀翔一『漫画 君たちはどう生きるか』―単なる「少年の成長物語」ではない。世の中の「揉め事」の難解さに思いを馳せる。
俵万智『サラダ記念日』―SNSの短い言葉にイラっとする前に、言葉の曖昧さを楽しみたい。
乙武洋匡『五体不満足』―この本の主役は彼自身ではない。障がい者と健常者という二元論の向こう側にあるもの。
山田詠美『ぼくは勉強ができない』―ムキになって成長を目指す前に、ありのままに身を委ねる「大人観」。
平野啓一郎『マチネの終わりに』―大人の恋愛に学ぶ、役割分担の愛よりも「インテリ愛」。
東野圭吾『容疑者Xの献身』―世界絶賛のトリックよりも気になってしまう、一方的な「女性観」。
林真理子『野心のすすめ』―自分の身の丈を熟知し、楽しむ。僕が伝えたい「品性のすすめ」。
川端康成『眠れる美女』―「一流」と「俺流」のふたつのモノサシで、「老い」について考える
太宰治『走れメロス』―メロスになれない僕たちが学べる「待つ力」とは。
西原絵里子『ぼくんち』―痛々しくて優しい人たちが許しあうための、これからの「聖書」
著者等紹介
手塚マキ[テズカマキ]
歌舞伎町でホストクラブ、BAR、飲食店、美容室など10数軒を構える「Smappa!Group」の会長。歌舞伎町商店街振興組合常任理事。JSA認定ソムリエ。1977年、埼玉県生まれ。埼玉県立川越高校卒業、中央大学中退後、歌舞伎町で働き始め、NO.1ホストを経て、独立。ホストのボランティア団体「夜鳥の界」を立ち上げ、街頭清掃活動をおこなう一方、NPO法人グリーンバードでも理事を務める。2017年には歌舞伎町初の書店「歌舞伎町ブックセンター」をオープンし、話題に。2018年12月には接客業で培った“おもてなし”精神を軸に介護事業もスタート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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メタボン
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TAKA0726
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