裏・読書

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裏・読書

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  • サイズ B6判/高さ 19cm
  • 商品コード 9784799324592
  • NDC分類 019

内容説明

新宿歌舞伎町に本屋を開いたカリスマホスト・経営者が語る名著13作の意外な読み方。

目次

夏目漱石『こころ』―“男のマウンティング小説”が、いつまでも教科書に載っていていいのだろうか。
村上春樹『ノルウェイの森』―女性が口説いた方がうまくいく世の中、これからの男の生き方とは。
又吉直樹『火花』―本音なんてどうせ伝わらない。諦めの中に、どんな希望を見出すのか。
吉野源三郎・羽賀翔一『漫画 君たちはどう生きるか』―単なる「少年の成長物語」ではない。世の中の「揉め事」の難解さに思いを馳せる。
俵万智『サラダ記念日』―SNSの短い言葉にイラっとする前に、言葉の曖昧さを楽しみたい。
乙武洋匡『五体不満足』―この本の主役は彼自身ではない。障がい者と健常者という二元論の向こう側にあるもの。
山田詠美『ぼくは勉強ができない』―ムキになって成長を目指す前に、ありのままに身を委ねる「大人観」。
平野啓一郎『マチネの終わりに』―大人の恋愛に学ぶ、役割分担の愛よりも「インテリ愛」。
東野圭吾『容疑者Xの献身』―世界絶賛のトリックよりも気になってしまう、一方的な「女性観」。
林真理子『野心のすすめ』―自分の身の丈を熟知し、楽しむ。僕が伝えたい「品性のすすめ」。
川端康成『眠れる美女』―「一流」と「俺流」のふたつのモノサシで、「老い」について考える
太宰治『走れメロス』―メロスになれない僕たちが学べる「待つ力」とは。
西原絵里子『ぼくんち』―痛々しくて優しい人たちが許しあうための、これからの「聖書」

著者等紹介

手塚マキ[テズカマキ]
歌舞伎町でホストクラブ、BAR、飲食店、美容室など10数軒を構える「Smappa!Group」の会長。歌舞伎町商店街振興組合常任理事。JSA認定ソムリエ。1977年、埼玉県生まれ。埼玉県立川越高校卒業、中央大学中退後、歌舞伎町で働き始め、NO.1ホストを経て、独立。ホストのボランティア団体「夜鳥の界」を立ち上げ、街頭清掃活動をおこなう一方、NPO法人グリーンバードでも理事を務める。2017年には歌舞伎町初の書店「歌舞伎町ブックセンター」をオープンし、話題に。2018年12月には接客業で培った“おもてなし”精神を軸に介護事業もスタート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

34
☆☆☆★ 「こころ」に男のマウンティングを読み込むとは、面白い発想だし、グサリときた。本の感想を述べながらホストの世界について言及するという、なかなかない書籍案内。2020/04/06

Moca

19
本を読んで典型的に考えて、感想を書くことで、思考能力が身に付けられると考えられる。2020/01/15

彩灯尋

17
1番初めの夏目漱石こころ、に関してはめちゃめちゃ合わなかったけどグッとこらえて中身へ。そういう自分とは真逆の考え方も全部含めて読書なんだろうな。同じものを読んでいても全く違った感想を持ったりするところが読書の凄さなんだろうな。自分の意見が合うか合わないかは別として、いろんな読書をしている人の話は聞いていて面白いと思った。2025/01/01

TAKA0726

16
作者はホストで経営者。作者は自分の心に一滴水を垂らすぐらいの感覚で本を読む「こころ」→男のマウンティング小説「ノルウェーの森」→受け身、一番を補う存在でいる狡さ「火花」→花火ではなく火花、逆さ言葉がお笑い芸人のきらめきと焦燥「君たちはどう生きるか」→現実はシンプルではない、弱者と強者が簡単に入れ替わる「サラダ記念日」→言葉の曖昧さを楽しむ「五体不満足」→障碍者だからこそ先回りしてルールを作る努力をする「ぼくは勉強ができない」→いい大人がムキになる青春時代の話。白黒つけないグラデーションに身を委ね生きる。2020/05/11

dolce vita

16
うがった見方というわけではなく、こんな読み方もあるんだと思わせる。絵画と同じ、人それぞれの感じ方がある。どんなに名作だって、流されて読むよりも面白いだろうと思う。絶賛されているものでも、そこに表れされているものと「今」を照らし合わせてどう感じるか。そんな読み方をするのも楽しい。#NetGalleyJP2019/04/13

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