内容説明
成長中心の金融から、人間中心の金融へ!金融業界でフロントランナーとして活躍したトップアナリストが、仏教の世界観から提言する、持続可能な経済・社会のかたち。
目次
第1章 静かに進む破たんへの道(ありえないことが当たり前に;格差拡大の経済学 ほか)
第2章 仏教経済学と定常経済(持続可能な社会に必要なもの;ケインズの弟子が提唱した「仏教経済学」 ほか)
第3章 金融はパンドラの箱か(自省する金融;そもそも金融とは何か? ほか)
第4章 仏教と日本的思考の美徳―持続可能性を高める金融へのインプット(日本的経営の再考;仏教の世界観からの再考 ほか)
第5章 仏教ファイナンスと持続可能性(定常社会・定常経済の実現;定常社会・経済に導く「仏教ファイナンス」 ほか)
著者等紹介
野〓浩成[ノザキヒロナリ]
慶大卒、エール大院修了、博士(政策研究)。埼玉銀行、HSBC証券調査部長、シティグループ証券マネジングディレクターなどを歴任。2015年金融審議会専門委員としてフィンテックなどを可能とする銀行法改正にも貢献。米国CFA協会認定証券アナリスト。銀行アナリストとして、11年連続で日経アナリストランキング第1位、10年連続でInstitutional Investor誌1位(それぞれ銀行部門)。2015年、浄土宗の宗門校・京都文教大学総合社会学部教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
112
この本は私にとってはかなり印象に残る本でした。著者はアナリストでかなり名が売れている方のようです。その方が金融業界の観点から今の経済全体の方向性をもう少し精神的あるいは仏教的の教えをもとに、今のままでいいのかという疑問を投げかけておられます。成長ということがないと本当にダメなのでしょうか?この本にも引用されているシューマッハーの「スモールイズビューティフル」を読み返したくなりました。2017/02/10
Hiroki Nishizumi
2
仏教か。仏教ってキリスト教より分かりにくい、というか分派が広すぎてよく分からない。根本は一緒なんだろうから、金融に限らず、もう少し探ってみたい。2023/11/01