内容説明
会社をクビになって自堕落な生活を送る都冬のもとに、小さな老人2人があらわれた!その正体はなんと七福神!しかし、七福神は七福神でも福禄寿と寿老人というかなりマイナーな神様だった…。知名度が低いことを悩む二柱に、ネットを使ったPRを頼まれた都冬。「―お二人の名を広めることが出来たら、私の願い事も叶えてもらえますか?」そうして、都冬と神様たちの可笑しな生活がはじまった…!全国の書店員が選んだ「世に出したい」新作!!本のサナギ賞優秀賞。
著者等紹介
賽助[サイスケ]
1979年生まれ。東京都出身。埼玉県さいたま市育ち。コントユニットとして活動した後、小説の執筆を開始。現在は和太鼓パフォーマンスグループ「暁天」所属。『はるなつふゆと七福神』にて第1回本のサナギ賞優秀賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco
40
ブクログの献本でいただいた本。「本のサナギ賞」の優秀賞。会社をクビになるなど嫌なことが続いた女性のもとに二人の神様がやってくる。願い事を叶えてくれるかと思いきや、逆にお願いをされてしまう。神様の人間臭さと茶目っ気たっぷりな言動にほっこり。終盤、話が一気に壮大に広がり面食らったけど、ワイワイガヤガヤ楽しく読みました。2015/08/14
かつやん
34
献本で当選した本。 全体的に心地よいのが良かった。 読みやすく、展開も良い。 子供向けのアニメにしても良いかも。 七福神巡りと住所氏名は、これから行いたいと思う!2015/11/09
ともとも
33
神々(七福神)と人間榛名都冬(はるなつふゆ) その他登場人物が織りなす世界観、まるで神話の世界の様でもアリ ハラハラさせる痛快エンターティメントのような・・・ そして神々や登場人物の感情や個性がストレートに描かれていて それが物語を面白く展開させていく。 登場人物がみんな憎めなくて良い人ばかりなので物語全体の幸せを願いながらも、 奇跡と感動を読み手に与えていくそんな1冊で良かったです。 2016/02/06
はな
31
本のサナギ賞優秀賞作品。ブクログ献本で一足先に読了。冴えない主人公つふゆの前に現れたのは七福神の福禄寿と寿老人。お願い事を叶えてくれるどころか願いをかなえてくれと頼まれ東方西走する話。初めはゆるっとしたほのぼの系かと思ったけれど、次第に話は日本の行く末を巻き込む状態にまで発展。七福神って日本に影響与えているのねー。と言う感じでした。どの神様も個性的で面白く読めました。ラストもつふゆは一歩を踏み出せていたし、ハッピーエンドです。 タイトルに「あき」がないことに全く気が付いていなかったです^^;2015/08/15
メルル
24
文章が軽くて可愛らしい雰囲気。主人公の名前が呼びづらい。でもお祖母ちゃんの愛情溢れる理由にほっこり。それって人生において大切なことだ(笑) 七福神が面白キャラばかりで人間っぽくつくられているのも楽しかった。常にみんなでワイワイガヤガヤ親戚のおじさんが訪ねてきた雰囲気(笑) 大変なことになったぞーと思いつつもワクワクしちゃった。2015/11/09