内容説明
まず、2人で向き合って読んでみてください。あるいは、1人でも。最後まで読んだら、本をさかさまにしてもう1つのお話を読んでください。―同じ世界の出来事でも、こんなに違って見えるなんて…!自分が「正しい」と思っていることは、ほかのだれかにとっても「正しい」の?
著者等紹介
TERUKO[TERUKO]
絵画、モルタル彫刻などの受賞をへてさまざまな分野で活動。装飾品のデザインや製作、ポスターデザインなども手がける。現在はふたりの子どもの母で、作家として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MI
99
本の上部と下部に分かれて、赤の国と青の国に分かれている。2人向かい合って読むことができる絵本。1人の場合はひっくり返して読むとお互いのことがわかる。2023/09/01
☆よいこ
77
絵本。戦争関連本▽「あかいほし」に住む人たちは活動的。元気の源はよく食べることで、ひのタネを育てるとホネつきにくが生えてきて大きな火で焼いて食べる。だけど最近、隣の「あおいほし」からへんな匂いが流れてきて食欲がなくなる。子どもたちに食べさせるためにもっと火をもやさなきゃ。▽「あおいおし」に住む人たちは本を読むのが大好きで海の水からゼリーを作って食べる。だけど最近隣の「あかいほし」からの煙で海が汚れてしまった。子どもたちを元気づけようと水花火をあげる▽なぜ隣の星は意地悪ばかりしてくるの?なにが「正しい」のか2023/02/06
はな
23
図書館本。2つの国の物語。それぞれの国の言い分を読んでいると見方がちょこっと変わるだけで受け取り方が変わってしまう。普段の生活の中で片側から見て判断していることが多いなぁと反省。娘にも柔軟な考えをしてもらいたいのでこの絵本はいいと思いました。2015/07/30
七草
20
本の上下さかさまに別々のストーリーが同時進行に書かれていて、絵もさかさまで、2人で向かい合って読むこともできる。火の国と水の国は寄りそうように近くにあって、両国の間にある星のめぐみを受けている。火の国にとっては笑顔の神さま、水の国にとっては知識のライオンとして。対照的な両国。どちらも恩恵を欲張ったせいで、とうとう争いが起こり、悪い病気がはやって、みんな倒れてしまう。解決しないまま、問題提起で終わる。協調性やバランス感覚を戒めた絵本。足利学校の有坐の器を連想した。2024/11/17
みさどん
19
宇宙戦争、植民地、奴隷制、民族紛争などは、このような理解しあわない二つが争うものなのだろうな。いやすべての戦争がか。それぞれ突き詰めると穏やかに幸せに暮らしたいというのが本来の思いであるはずだもの。子どもに考えさせるのにいいと思う。ライオンや人に見える守り神の逆さ絵の使い方が見事だった。2024/07/28